部屋探し

失敗しない3つの家具の選び方と配置を決める4つのコツを解説!

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新居が決まったら、いよいよ引っ越しの準備です。

引っ越しを決行するために必要な事前作業は、3つあります。

  1. 新居用の家具や家電、生活雑貨の購入
  2. 今の住まいからもっていく荷物を決める
  3. 引っ越し業者に見積を依頼し、契約する

引っ越しが決まったんだからまず引越会社に連絡をと思われるかもしれませんが、まだ早いです。

引越会社は運ぶ荷物量・移動距離で見積を作成します。つまり、こちらが荷物量をはっきりさせないと引越会社も見積が出せないのです。

今の住まいから持っていく荷物の量を決めつつ、新居に足りないものを購入する必要があります。

そこで、この記事では最初の「新居用の家具や家電、生活雑貨の購入」の前にするべき

  • 家具を選ぶ前にやるべき3つの準備
  • 家具を用意するタイミング

の2点について、解説していきますね。

家具を選びに失敗しないために|部屋のレイアウトを決めておこう

イスと棚と壺一人暮らしを始める前に、まず確認したいのが新居で使用する家具です。床で寝ては体を傷めますし、テーブルがなければ食事がとりにくいですよね。

生活に必需ともいえるいくつかの家具を、新居に用意しなくてはいけません。

家具を用意するには、①今の住まいの家具を引っ越しで運び入れる、②新しく購入して現地に納品する、の2つの選択肢があります。

 

私が強くオススメするのは、②の新しく購入して現地に直接納品してもらう方法です。その理由が次の3点です。

  • 今使用している家具のサイズや色が、新居に合うかわからない
  • 運ぶ荷物量が増えるほど、引越費用が高くなる
  • 一式すべてそろえることで、部屋の統一感を出しやすくなる

今の住まいから使い慣れた家具を運びたい人もいると思います。でも、その家具が新居にうまくハマるかは持っていくまでわかりません。

中途半端に自宅の家具と新居の家具を混ぜると、部屋全体の調和がとりづらくなってしまうでしょう。

また、引越代は運搬する荷物量と距離で料金が決まるため、大きく場所をとる家具は少ない方が料金も安くすみます。

運んでからやっぱり使わないとなると、置いておくにも廃棄するにも邪魔に感じてしまうかもしれません。そんなの悲しいですよね。

最初に買っておく方が、結果的に楽に安くすませられるのです。

 

家具は一度買えば何年どころか何十年でも使い続けます。それだけに、家具選びはできるだけ失敗したくありませんよね。

そこで、ここからは家具を選ぶ前にしておくと良い3つの準備について、順番に説明していきます。

さて、部屋におく家具を選ぶために、次の3つの準備が必要です。

  • 新居におく家具をリストアップする
  • 家具の色・サイズを決める
  • 家具の仮配置(レイアウト)を決める

順番に説明していきますね。

部屋におく家具をリストアップする

新居に必要な家具のチェックリストを作ってみましょう。家具名だけ、紙にペンでささっと書きだしたもので大丈夫です。

最初は、生活に絶対必要なもの(ベッドなど)を書き、それからほかの家具を足していきます。なんとなくでいいので、サイズや色をイメージしておけるといいですね。

この時、あわせて持っていく荷物(特に衣類や本)と収納数のバランスを気にしておきましょう。備え付けの収納で十分そうに見えて、意外とすぐに足りなくなります。

特に女性は、冬物のコートなどかさばるものだけで備え付けの収納を使い切ってしまうことも十分考えられるので、収納の数は多少多めでも問題ありません。

家具の色・サイズを決める

次に、リストアップした家具の色とサイズを決めましょう。

家具それぞれの決め方については別記事にて、この記事では部屋全体を見たときのお話をしますね。

家具のサイズは部屋の面積や形によるところが大きいので、大家さんに事情を話して新居をあちこち測らせてもらいましょう。

壁や柱の幅、収納やトイレの扉を開閉した時にどこまで開くのか…など、間取り図に書き込んでいきます。

一人暮らし用の家具であれば基本大丈夫だとは思いますが、搬入ルートになる玄関の高さと横幅も確認できるといいですね。

また、壁紙や床、柱や扉の色をメモしておくと家具の色を選ぶときの参考になりますよ。

ナチュラル、パステル、モダン、モノクロなど部屋の雰囲気を自分好みに仕上げるために欠かせない情報です。

 

さらに、部屋の統一感を出すコツとして「家具を選ぶときに単体ではなく、家具がすべて揃ったときの高さを意識してみる」のがおすすめです。

部屋を見回したときに、家具の高さがばらばらだと視線があちこちに動いてしまうので落ち着きません。

低めの家具同士と高めの家具同士でそれぞれ高さを揃えてあげると良いですね。

家具の仮配置(レイアウト)を決める

さいごに、家具の配置を決めましょう。ざっくりと、仮の配置でOKです。

不動産会社に新居の間取り図をもらっているなら、コピーして直接書き込むとわかりやすいですね。

配置は、基本的に自分の使いやすさ重視で大丈夫です。

初めての生活をイメージしづらければ、「自分なら行動する時にどう動くか(導線)」を書き込み、その線に沿って家具を置いてみるといいでしょう。

 

あわせて、生活しやすい配置のコツと注意点をまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。

  • 背の高い家具は部屋の角に寄せる
  • 部屋の手前に背の高い家具を、部屋の奥に低い家具をおく
  • 収納や通路をふさがないようにする
  • ぎりぎりのサイズで見積もらない
  • 背の高い家具は部屋の角に寄せる

背の高い家具は部屋の角に寄せる

食器棚や本棚など背の高い家具は、その収納力の高さから狭くなりがちな一人暮らしの部屋で大変重宝します。

しかし、大きいので視界に入りやすく、部屋の圧迫感を増加させる一因にもなりやすいのです。

そこで、部屋の角に寄せて設置することで壁との一体感を出し、同時に圧迫感を和らげることができます。

部屋の角に寄せることで家具の後ろ側だけでなく側面も壁にふれるので、地震など起きた際に倒れにくくする効果も期待できますね。

部屋の手前に背の高い家具を、部屋の奥に低い家具をおく

「広々としている」と感じられる部屋は、いったいどんな部屋でしょうか。

答えは「物の少ない部屋」です。単純ですが、物が少なければ少ないほど壁や床の見える面積が多くなるので部屋が広く感じます。

でも家具や日用品を減らすのは難しいですよね。どうしたらいいのでしょうか。

物を減らさず、視界にはいる壁や床の面積が増えればいいのです。

今の住まいで試してもらうとわかりますが、部屋に入った時、真っ先に視界に飛び込んでくるのは部屋の奥側です。そして、視界のはじにある部屋の手前ほど見えにくくなります。

死角になりやすい部屋の手前に背の高い家具を、視界に入りやすい部屋の奥側に背の低い家具をおくことで、日常生活で開放感を感じやすい部屋にできます。

 

1つだけ注意したいのは、部屋の手前に配置する家具の向きです。

地震など揺れで家具が倒れた時に退路をふさいでしまうと大変危険なので、万が一倒れても避難経路が確保できる向きで設置しておきましょう。

収納や通路をふさがないようにする

ここにおきたいけど、家具の幅が収納を少しだけふさいでしまう…ということはわりとあります。

「収納が少し開けにくいかもしれないけどいいや」と置いてしまう人もいるでしょう。

 

しかし、私は全力でおすすめしません。なぜなら家具は後から動かしたくても簡単に動かせないからです。

足元がキャリーになっていればさっと動かせますが、衣類や日用雑貨などしまう大きな棚は生活がすすむほど重みで動かせなくなります。

最初はよかったものの、物が増えていけばだんだん収納がうまく開かないことに不便を感じるでしょう。

奥のものを取り出すために力任せに扉を開けてうっかり破損…となれば、当然自費での原状回復となります。

 

収納付近や通路はできる限りふさがないように配置しましょう。

ぎりぎりのサイズで見積もらない

配置を決める際、家具をおく縦・横・高さは余裕をみておきましょう。

家具のサイズがおく場所にぴったりだと、家具のデザインによっては思うように置けない可能性があります。

 

収納と柱の間にぎりぎり置けそう!と注文し、実際に置いてみたら本当に1mmの隙間もなかったとしましょう。

その時は良いとしても、後から配置を変えたり、部屋の退去時に無理に引き出そうとすれば間違いなく壁紙を傷つけます。

 

一人暮らしの部屋で家具のために使えるスペースは限られます。

サイズぎりぎりかも…と思ったら、家具のサイズが一回り小さいものを選んだり、配置を考え直すといいでしょう。

いつ買いに行けばいい?|納品日や搬入ルートは必ず確認しよう

レトロなインテリア屋さん配置が決まったところで、肝心の家具を買いに行きましょう。でも、いつ頃までに用意すればいいのでしょうか。

おすすめの購入時期や購入時の注意点(搬入ルートについて)をまとめました。

購入時期はいつがベスト?

物件契約後、入居日までの日数は契約によってさまざまです。

即入居可物件なら早くて1週間、退去前なら原状回復やクリーニングなど待期期間があるので長くて3ヶ月かかる場合もあります。

新居用の家具は、もちろん新居に直接納品してもらった方がいいですよね。

引っ越しの当日の予定にもよりますが、入居日か遅くてもその翌日にはほしいところです。

 

そこで、私がおすすめする購入時期は入居日の1~2週間前です。

家電や家具の量販店では、購入した家具をこちらが指定するお届け希望日まで預かってくれます。

極端な話ですが、指定日は半年先でも大丈夫なので半年前に買っておくこともできるんです。

 

ですが、あまり早すぎる購入はおすすめできません。理由は次の3つです。

  1. 後継品の出現で値下がりする可能性がある
  2. ボーナスなど特定時期前は待つ方がお得
  3. 長期保管されている間になにがあるかわからない

逆に「明日ほしい」と入居日前日に買いに行っても、間に合わないことが多いです。

大型家具は納品に3日~2週間かかります。特に、お盆や年末年始前後は配送需要が高まるので、配車都合がつかなければさらに遅れることも考えられます。

家具はデザインや使い勝手などさまざまで、探しに行った日に決められるとは限りません。

探す時間、決める時間、届くまでの時間に余裕をもって探しに行きましょう。

搬入ルートは大丈夫?

一人暮らし用の組み立て家具であれば、特に心配いりません。小さめのアパートでもすんなり搬入できるでしょう。

問題は、完成品(既製品)の場合です。

大型のクローゼットやベッドなど既製品を選ぶ場合、おきたい場所までの搬入ルートを確保できなければ、買っても使うことができません。

 

大型家具を取り扱う店舗(ニッセンなど)は、商品の購入ページにあらかじめ搬入ルートについての注意事項を載せていますので、必ず確認しておきましょう。

まとめ|部屋の雰囲気をしっかり固めてから家具を用意しよう

寝室と綿毛家具は、部屋づくりを担う重要なポイントです。

なんとなくぼんやり決めてしまうと、後からやっぱり違うのがよかったかも…と思う確率が間違いなく上がります。

お金も手間のかかることですから、そう思ったころには遅いのです。

 

部屋の雰囲気をできるだけ決めておくことで、個々の家具を選びやすくなりますし、引越当日の作業もスムーズになります。

この記事でご紹介した方法でしっかり準備できたら、家具の購入に向かいましょう。

次は、新居に用意したい一人暮らし向けの家具のサイズや、その費用相場についてご紹介しますね。