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一人暮らしに絶対にかかる生活費とは?7つの固定費を知っておこう

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「一人暮らしはとにかくお金がかかる!」

とはいったものの、実際に毎月どれくらいの費用(生活費)がかかるのでしょうか。

どれだけ用意しておけば安心して一人暮らしを始められるのか?」わからなければ、準備資金の用意もしづらいですよね。

 

一人暮らしで発生する生活費は、大きく2つにわけることができます。

・固定費

・変動費

この記事では、毎月の固定費について私のリアルな生活費を交えてお伝えしていきます。

変動費の話を先に聞きたい方は、下の記事へどうぞ。

固定費って何があるの?|この7つを押さえておこう

豚貯金箱と男性の両手日々の生活に左右されずに毎月発生する費用のことを「固定費」といいます。

主に一人暮らしの住居そのものに関わる費用ですね。

でも「家賃とか光熱費とか、実はよくわかってないかも…」ってなかなか言いづらいですよね。社会人になればなおさらです。

 

そこで、押さえておけば安心な7つの固定費について詳しくまとめてみました。

家賃(賃料)

一人暮らしを始める方のほとんどは賃貸を借りると思います(100%持ち家の場合はもちろん家賃は発生しません)

アパートであれ戸建てであれ、そのスペースを借りて居住させてもらう費用家賃です。

ほとんどの契約では、毎月の期日までに翌月分の家賃を大家さんや管理会社へ支払います。

家賃本体をベースに敷金・礼金・更新料が算出されるので、値下げ交渉時の肝になる金額です。

家賃は時世によっても変動するため、一概に○○県はいくら!とは言えません。あくまで参考値ですが、都内1Rだと6.5~9万円代が多いですね。

家の間取り・地域・立地・築年数・設備数など様々な要因から、家賃は決められます。上は見たらキリがありませんが、ひたすら安い物件を探すなら月2万も可能でしょう。

ただ、極端に安い物件はセキュリティや治安の面から、個人的にオススメできません。

 

家賃の決め方や値下げ交渉のコツについては、こちらの記事を参考にどうぞ。

管理・共益費

どんな建物でも、使っていれば外壁・内装・設備等を修繕・定期メンテナンスする必要があります。また、戸数の多いマンションは管理人さんも必要ですよね。

管理・共益費は、管理人の人件費や修繕等に充てるために設定された費用です。家賃同様、借りたスペースに対して毎月支払います。

築浅で設備(エレベーター・オートロック・宅配ボックス等)が充実しているほど高額になる傾向があります。

逆に、築年数が数十年の建物や設備が少ない建物だと管理費自体がかからない物件も。

築年数の古い物件であれば、交渉時に管理・共益費の減額をお願いしてみるといいかもしれません。

水道代

借りた物件で使う水道の利用料です。

上下水道は新築を除き、ほとんどの場合すでに開通しています。入居者が水道局へ申請した入居日分から、費用の支払い義務が発生するんですね。

入居申請前(空き家だった期間)の水道代は、基本大家さん持ちです。下見時にうっかり大量に流さないよう気を付けましょう。

水道代は、基本2か月分をまとめて支払います。

市区町村によって口座振替・クレジット払い等可能ですが、初回の支払いのみ、納付書払いとする市区町村が多いです。

 

水道代の計算は、各市区町村によって決められた使用量に対する基本料金をベースに、基本量を超えた分だけ料金が加算されていきます。

一人暮らしの場合、よほど大量に使わない限りはおおよそ2か月で2,500~3,000円におさまるでしょう。

私の経験上、一人暮らしの場合は毎日湯船につかったとしても、ほとんど基本料金から出ることはありません。

もし大幅に超えることがあれば、水道局へ問い合わせてみてください。水漏れの可能性も考えられます。

住む地域を決めたら、市のHP等で料金を調べておくといいですね。

ガス代

都市ガスかプロパンガスかにより、全く金額が違います。建物に付属する設備のため、入居側の意思で簡単に変えられるものではありません。

入居後に、大家さんや管理会社と交渉することは可能です。

立地や物件上、不可能なケースも考えられますので、まずは相談してみるとよいでしょう。

・都市ガスの場合

月1,500~3,000円程度で、同市区町村内であれば金額差は大きくありません。

ガス管を地中に敷いて、そこから各部屋に自動供給する方式です。平時は安く済みますが災害時は復旧まで使えなくなるリスクもあります。

・プロパンガスの場合

月4,000~6,000円前後で、物件ごとにガス会社を選んで契約する方式です。

プロパンガスは各ガス会社が自由に金額を決められるため、契約会社によってかなり金額に幅があります。総じて都市ガスよりは高いです。

物件脇にガスボンベが設置され、そこから各部屋へガスを供給します。災害時もガスボンベさえ無事なら供給は止まらないので、ライフラインの確保という面では強いですね。

電気代

月3,000円~7,000円前後です。

家にいる時間が長かったり、夏・冬など冷暖房や加湿器を長時間使用する時期は自然と高くなります。

近年は猛暑続きなので夏は高めに、暖冬であれば控えめで見積もるといいですね。参考までに、とある夏の我が家の電気代はなんと7,300円でした。

賃貸のキッチン設備がIHの場合は、ガス代の代わりとして電気代を多めに見積もっておきましょう。

通信費(携帯利用料)

通信費は契約やプランによって幅があり、内容によっては節約が可能な費用です。

契約する会社やデータ通信料、携帯本体の料金にもよりますが、月4,000~8,000円前後に収まる印象ですね。

総務省からの携帯料金見直しの動きにより、2021年時点で月3,000程度のプランが各社より提示されました。

月20GBなどの制限はあるものの、安く済ませたいなら選ばない手はないでしょう。

通信費(回線利用料)

家でPCを利用するなら、契約必須です。月4,000~7,000円前後のプランが多いですね。

最近は最初から物件まるごと契約済で、入居したら即使えるなんて物件もあります。スマホしか持たない人も増加傾向にあるので、必要に応じて契約すればよいでしょう。

契約後にルーターを挟めば室内のWi-fiを賄えますので、家にいる時間とのバランスで決めてもいいですね。

番外編|確認しておきたい2つの出費

車の足元と地面本人の意思に関わらず、地域によって固定費になりうるものもあります。

新しく住む街を決めたら、市のHP等で確認しておくとよいでしょう。

ゴミ袋代

各市区町村により、指定のごみ袋で生活ごみを出さないといけない地域があります。

金額は45Lごみ袋1枚70~130円とかなり地域によって差があるので、事前に確認しておきましょう。ごみ袋は、基本スーパーやコンビニエンスストアで購入できることが多いです。

ごみ袋を逐一購入することが煩わしければ、最初から指定ごみ袋がない地域を選ぶのも選択肢の一つですね。

駐車場代

関東圏など人口密度が高い地域は、駐車場代が有料であることがほとんどです。

車をすでに所持あるいは購入予定の方は、物件探しの際に駐車場代を必ず確認することをオススメします。都内・近郊県の賃貸だと、建物付の駐車場は月5,000~2万円が多いです。

ちなみに、私が知る一番高い駐車場代では7万円(!)でした。ご参考までに。

一人暮らしに必要な金額って?|6か月分の固定費を公開!

なにか計算をする女性と電卓では、実際にトータルでどのくらいの金額になるのでしょうか。

私自身の一人暮らし1年目・9年目の固定費を表にまとめてみました。

私は2019年7月に引越をしたので、家賃が途中で変わっています。地域はそう大きく動かなかったので、水道代はそのままですね。

駅から徒歩15分の1K→駅から徒歩5分の1DKへ引っ越しています。

引越の際にかかる初期費用については、別記事に詳細をまとめてあるのでそちらを参考にしてくださいね。

【1年目】

1年目の固定費金額表

【9年目】

9年目の固定費金額表1年目・9年目ともに8~9万円前後に収まっているのがわかります。

固定費については工夫や節約による大幅な削減が難しいため、何年一人暮らしをしても大きな変化はないと思って大丈夫です。

逆に、この固定費すら安定して払えそうにないなら一人暮らしを始めることは難しいと判断してよいでしょう。

 

表に6か月分記載したことで「季節により増減する費用・しない費用」と「3か月分の生活費」が見てわかりやすいと思います。

9年目の方が電気代等高いのは、夏場(5月~)の気温が非常に高く、冷房フル回転したことが大きな要因です。

あとは長年の一人暮らしの慣れから、少し生活がだらけてきたのもあります…(笑)

季節によって費用は変わる?

電気代・ガス代は春夏秋冬でかなり増減します。

今は春秋が短く、夏冬が長い傾向にあるので、例年より電気代(冷暖房)が増額しやすいです。

冬場は着込んで暖房を節約することもできますが、昨今の夏場の気温は本当に身の危険を感じます。あらかじめ、少し高めに見積もっておきましょう。

なにかあった時のために

一人暮らしを始めるにあたり、手元にあると安心できる目安が「3か月分の生活費」です。

・自分自身になにかあった時、当面の住居とライフラインを維持する

・突然の高額な出費に対応する

あくまで目安ではありますが、20~30万程度用意しておけると安心ですね。

まとめ|必要最低限の出費を把握しておこう

オリーブオイルとパンとハム一人暮らしにかかる生活費のうち7つの固定費について、ご紹介しました。

固定費は変動費と違い、ライフラインの維持的要素が強いです。そのため、節約はできてもゼロにしたり、緊急的な削減が難しいと思います。

一人暮らしに最低限かかる費用として、きちんと把握しておきたいですね。

次は、工夫次第で節約も削減もできる変動費(食費・消耗品費など)について、解説します。