くらしの豆知識

一人暮らしに調理器具は必要?最低限揃えておきたい3つの調理器具はこれだ!

37記事目のアイキャッチ

「毎日の食事、どうしようかな?」

一人暮らしを始めるとき、誰しも一度はつきあたる悩みです。

外食か自炊か…栄養や金銭、時間の面からその比率はさまざまですが、多少なりとも自炊をするなら調理器具が必要になります。

 

でも「一人暮らしに最低限必要な調理器具を揃える」って、何気に難しいですよね。

多種多様な調理器具から何を選べばいいのか?どこまで用意すれば生活できるのか?

 

この悩みに、自炊歴10年超の私が出した答えがこちらです。

・一人暮らしに最低限必要な調理器具は【たった3つ】だった

・最低限の調理器具を最大限に活用しよう!ポイントをまとめました

自炊が好きな人も苦手な人も、初めて一人暮らしをする人も読んでみてくださいね。

一人暮らしに最低限必要な調理器具は【たった3つ】だった

3つのフライパンと様々な調理器具たち私は10年ほど一人暮らしをしながら、朝昼晩とほとんど自炊していました。その自炊率は95%を楽に越えるでしょう。

そんな自炊大好き人間の私がたどりついた1つの結論がこちら。

調理器具は最低限この3つがあれば、あとは買い替えだけでOK

もちろん菜箸やボウル、木べらなどこまごまとしたキッチン用品は必要ですが、大きくて場所をとる調理器具はこれで十分。

 

具体的な3つの調理器具については後述するとして、まずは「なぜ3つだけでいいのか?」その理由について解説していきますね。

【調理器具の役割×一人暮らしの生活】を考えてみよう

そもそも、調理中に調理器具が必要になるのはどんなシーンでしょうか。

調理の基本は、次の9つ。

・焼く

・炒める

・茹でる

・揚げる

・煮る

・蒸す

・和える

この中で「和える」だけは加熱不要なので、お皿やラップでも代用可能ですね。

 

また、一人暮らしの賃貸住まいだと「揚げる」はあまりしないかもしれません。

うっかり火災や事故を起こして、現状回復費用が跳ねあがったら怖いですし…(ビビりな私は一度も揚げ物をしませんでした)

なんにせよ、この9つの役割を果たせる調理器具があれば調理に不便しない生活ができる、ということです。

 

もう一つ、あわせて考えたいのが「自分のライフスタイルにあっているかどうか」。

一人暮らしの自分のために用意する食事って、皆さんはどんなイメージをしていますか?

・ごはんは毎日炊くのか

・おかずは何品用意するのか

・お味噌汁は毎日用意するのか

・朝はパンだけ?ウィンナーや卵を焼く?

料理が本当に好きな人は、毎食ごはんにおかず3品、おつまみにデザートに…なんてするかもしれません。

しかし、一人暮らしではそこまで調理に手間暇かけられない人の方が圧倒的大多数でしょう。

お昼や夕飯はおかず1品とまとめて炊いた冷凍ごはん、サラダまで用意できたらかなり立派なものです。

疲れていれば新しいレシピに挑戦する気力もなく、作り慣れた料理でローテーションしてしまうこともザラ…。

 

すると、一度の調理で使用する調理器具って大体1つか2つで済んでしまうんです。

週末にレンジとコンロを使い分けて作り置きをするとしても、同時に使うのはせいぜい3つ程度でしょうか。

調理する人間の体は1つですから、それ以上増やしても手が回らないんですよね。

 

試しに、ご自分の学業や仕事、毎日の生活を具体的にイメージしてみてください。

その上でお聞きします。そんなにたくさん調理器具って必要ですか?

一人暮らしだからこそ調理器具を最低限にしたい3つの理由

一人暮らしなら調理器具3つで十分!とはいっても、あれこれ揃えたくなるのが人間ですよね。お店や通販に数多く並ぶ色とりどりの調理器具たち…つい目移りしてしまうのもわかります。

しまう場所もないし、節約したいのに買っちゃいそう…そんなときは、この行動を実践してみましょう。

調理器具を使うシーンを具体的にイメージしてみる

その調理器具をもし購入したら朝昼晩のどこで使うのか?何日に1度使うのか?

同時進行で別の調理器具を使うのか?収納や後片付けは?という感じです。

 

より具体的なイメージをするために、気にしておきたいポイントをまとめてみました。

あなたの住まいは何口コンロ?同時調理の限界を知ろう

一人暮らしで自炊を考えたとき、まず気にしたいのが調理場…もとい台所ですよね。

そんなの当たり前だろ!と思ったあなた、自分で選んだお部屋の調理場をよく見てみてください。コンロって何口ありますか?

 

一人暮らし向け物件では、1口コンロの物件がかなり多いです。

コンロが1つだけなら、加熱できるのも1度に1つだけ。

 

調理スペースは別に用意することもできますが、コンロはガス管とつなぎますからそう簡単に増設できません。

カセットコンロは便利ですが、コスト面から毎日の使用はちょっと考えにくいですよね。

コンロが1口なのに、調理器具ってそんなにたくさん必要でしょうか。

 

「コンロ以外にも調理器具はあるじゃないか!」

たしかに、電子レンジやオーブンはその代表格です。それでも、これで2つ目。

電子レンジやオーブンでの調理はフライパンや鍋を使うとはかぎりませんから、やはり調理器具は一度に多くは使わないんです。

 

1口コンロの物件を選んだ時点で、一度に使う調理器具は1つか2つ、多くても3つ。

本人の希望や理想とは別に「同時調理できる環境が制限されることもある」ことは考慮しておきたいところです。

調理は作って終わりじゃない!後片付けの手間を忘れずに

一人暮らしは、家のことを全て自分でやらなければいけません。すると「多めに鍋やフライパンがあれば、すぐ洗わなくても調理できて楽」なんて考えも…。

お気持ち、大変わかります。食べ終わった後のお皿や調理器具をすぐ洗う元気がない日の方が、多いものですよね。

でも、この考え方は一人暮らしだからこそNG!にするべきでしょう。

 

一人暮らしの台所は、とにかく狭いです。2畳あれば広い方で、控えめなシンクに1口コンロ、調理台や食器を乾かすスペースが全くないことも。

そんな環境で、鍋やフライパンが複数あるとどうでしょう。

シンクに調理器具が山積みでも「ほかにもあるから洗うの後回しでもいいか」ってなりませんか?

 

こういうものは、たまればたまるほど後片付けが面倒になるもの。

汚れたままシンクに積みあがるフライパンや鍋は、お世辞にも衛生面でよろしいとは言えません。もちろん、住んでいる人の精神衛生上にもよくないですよね。

大げさに聞こえるかもしれませんが、誰にも見られることがない一人暮らしはそういう危うさもはらんでいます。

 

あえて最低限の調理器具にとどめておくことが、自らの生活を守ることにもつながるんです。

限られた収納を有効活用…でも限界もある

一人暮らしの台所は狭い。つまり、シンク下収納もけして広いとはいえません。

そこに、たいして使わない大量の調理器具があったらどうでしょうか。

 

最近は収納を考慮した調理器具が数多く売られています。取手を外せたり、重ねて収納できたり…。

でも、コンパクトに収納できるからと調理器具を増やしていけば、やはり収納を圧迫することに変わりないんです。

・様々なサイズがあっても使いこなせない

・重ねられても使わないなら邪魔

・長期間放置するとカビの温床に

私事で恐縮ですが、当時「初めての一人暮らしに!」とティファール一式を購入しました。

最初こそ全サイズ使っていたものの、自炊に慣れた頃には1種類しか使わず、あとは放置…。ほかのサイズは収納で置物と化し、最終的にカビや劣化から捨てることに。

狭い収納から必要な調理器具だけ出して、また元通りにしまうのがだんだん面倒になったんです。

 

圧迫された収納→取り出しにくい調理器具→同じものしか使わなくなる→放置からの劣化→新しい調理器具に手を出す…。まさに負のループといえるでしょう。

 

収納を圧迫する調理器具をみると、調理する意欲も削がれてしまうもの。

ミニマリストではありませんが「生活で登場しにくいものは置かない」だけでも、日々のQOL(生活の質)がぐっとあがりますよ。

最低限の調理器具を最大限に活用しよう!ポイントをまとめました

美味しそうなお肉と玉ねぎを炒めるディープパンここまで「一人暮らしには調理器具が最低限3つあれば生活できる」とお伝えしてきました。では、具体的なその3つの調理器具とは?

私が厳選し、長く愛用し続ける「最低限の3つ」がこちらです。

・24cm深型フライパン

・土鍋(2人前)

・ちびくろくん

でも実際にこの3つだけで本当に問題なく調理できるのか?

初めての一人暮らしでもイメージしやすいよう、一人暮らし向きの選び方や使い方、ポイントや注意点をまとめてみました。

 

自分が調理する姿を具体的にイメージしながら、読んでみてください。

24cm深型フライパン(+ふた)

調理器具で、まず欠かせないのがフライパン。

サイズも形状もさまざまですが、私が一人暮らしにおすすめするのは24cmの深型フライパンです。

ディープパンとも呼ばれる深型フライパンはお鍋の形に近く、オールマイティに活躍してくれます。

可能な調理方法

  • 焼く
  • 炒める
  • 茹でる
  • 揚げる
  • 煮る

深さがしっかりあるので、茹でたり煮たりもお手のもの。少量なら揚げ物だってできちゃいます。

また、1~1.5人前の量をつくれる24cmサイズは、一人暮らしにちょうどよい感じです。

今まで色んなサイズを使いましたが22cmだと少し物足りなく、28cmだと大きすぎて持て余す、というのが正直な感想。

大きいと片手で扱うのが地味に疲れますし、小さいと具があちこちに飛びがちで…。

頻繁に友達がくるから常に2~3人前を作りたい!なんて事情がない限りは、24cmを選んでおけば間違いないでしょう。

取手がとれるタイプが一見便利そうですが、個人的にはオススメしません。

外れる取手は接続箇所が大変汚れやすく、特にスポンジで届きにくい隙間にどんどん汚れが溜まってしまいます。

汚れが溜まるとうまく接続できなくなり、結局買い替えるハメに。

 

取手が外れるタイプを選ぶなら「取手は消耗品」と割り切る覚悟が必要です。

個人的にイチオシなのが、和平フレイズのマーブル加工フライパン!

軽い、丈夫、こげつかないの三拍子で、とにかく使いやすいんです。

テフロンやマーブルなどフッ素樹脂加工されたフライパンは、加熱時にポリテトラフルオロエチレンガスが発生します。

このガスは小鳥など小動物が中毒を起こしやすく、最悪の場合は死に至る可能性も。

一緒に暮らしている方はフッ素樹脂加工の調理器具ではなく、セラミック製のフライパンを選ぶとよいでしょう。

フライパンの寿命は一般的に2年程度と言われていますが、この和平フレイズ製フライパンはなんと6年もちました。

ほぼ毎日調理していたので、かなりもった方だと思います。

軽いので調理しやすいし、なにより洗いやすくて乾くのも早い!

本当に気に入ったので、二代目も同じものを購入したほどです。もう手放せません♪

フライパンのふたは、必ずサイズを確認してから購入しましょう。

適当に買うと、意外とサイズが合わなかったりします。きっちりかみ合わないと適切に火が通らなかったり、吹きこぼれる原因にも。

「24cm フライパン 蓋」など検索すると出てきます。よーく確認してから購入してくださいね。

持ち手の部分が凹んでいるタイプは、菜箸やおたまを置けて便利ですよ。

土鍋

ディープパンでも煮込み料理はできますが、それとは別に土鍋を用意しておきましょう。

可能な調理方法

  • 焼く
  • 炒める
  • 茹でる
  • 煮る

ステンレスや銅ではなく、土鍋です。

あえて土鍋をオススメする理由として、他の素材にはないこんな特長があります。

・保温性が高い

・熱伝導性が低い

・最強の耐熱容器

土鍋最大の長所といえば、その保温性の高さ。一度しっかり加熱すれば、コンロの火から離しても食事中ずっと温かいまま食べられます。

真冬に鍋料理が恋しくなるのもよくわかりますね。

また、熱伝導性の低さも土鍋オススメポイントの1つです。

熱伝導とは?

熱が物体中を伝わって高温部から低温部に移動する現象。伝導伝熱。

出典:Weblio辞書

熱伝導率が高いほど急激に温度が上がり、急激に下がります。中華鍋や寸胴鍋がこの代表格ですね。

逆に、低ければ低いほど温度の高低がゆっくりになります。

具材にゆっくり火を通るので煮崩れしにくく、鍋全体を均一に温めてくれます。

じっくり火を通したい炊き込みご飯や、じゃがいもや大根など煮崩れしやすい食材でも使いやすいのはありがたいですね。

 

さらに、土鍋は直火以外にもオーブンや電子レンジで使えることをご存じでしょうか。

土鍋は1000℃以上の高温で焼いて作られます。つまり、1000℃の熱に耐えられる高性能な耐熱容器なんです。直火はもちろん、300℃のオーブンだって大丈夫。

グラタンやパエリア皿、パンやケーキの型代わりにも幅広く使えちゃうんです。

 

この3つの性質から炊飯や煮込み料理はもちろん、チーズケーキやプリンなどスイーツを作ることにも適しています。

真冬に鍋料理のイメージが強い土鍋ですが、実は季節を問わずに活躍できるオールラウンダーな調理器具なんですね。

全体に一気に火をいれられるディープパンとは別に、じっくりした調理にあう土鍋は一人暮らしのマストアイテムといえるでしょう。

そんな土鍋のサイズは、一人暮らしなら1~2人前がオススメ。

1人前サイズだと結構小さめで、意外と具やスープがはいりません。

おつまみやアヒージョ程度なら1人前で十分ですが、おかずの調理に使うなら2人前サイズの方が調理の幅が広がります。

「1~2人前」表記の土鍋は、号数(サイズ)が意外と幅広いです。

自宅のオーブンレンジに入る大きさかどうか、購入前に確かめておきましょう。

土鍋は、質の良いものを大切に扱うことで20年はゆうに使えます。大切に、といっても特別な手入れは必要なく、使い終えたら洗ってしっかり干せばOK。

多少高いものを選んでも、十二分に元がとれます。

今は100均でも土鍋が買える時代ですが、個人的には2~3,000円台が長く使える印象です。

色や形がかわいいものがたくさんあるので、色々見てみるといいでしょう。

土鍋は最初に「目止め」をする必要があります。

土鍋には目に見えない無数の土の穴が開いており、それを埋めることで長く大切に使い続けることができるんです。

方法はいくつかありますが、使い始めにおかゆを炊くのが一番簡単でしょう。

目止めで炊いたおかゆはそのまま食べてOKですよ!

ちびくろちゃん

「ちびくろちゃん」は、電子レンジで調理可能な小型炊飯器です。

実はこれ、一人暮らしには超必須!これがあれば炊飯器どころか蒸し器もいらないというかなーり便利なアイテムなんです。

 

お米を炊く方法はいたって簡単。炊きたい分量のお米と指定の水量をいれて、電子レンジにかけるだけ。

もち麦や雑穀米を混ぜても、問題なく炊くことができます。

手順通りに炊けば、最短40分程度で炊きたての白米を食卓に用意できちゃうんです。

【1合炊き 調理手順】
  1. ちびくろちゃんに1合分のお米をいれる
  2. お米をとぐ
  3. 約220ccの水を投入
  4. お米を平らにならす
  5. 中ぶた、上ぶたをセット
  6. 夏は15分、冬は30分ほど吸水させる
  7. 電子レンジで加熱(500Wで9~10分)
  8. 加熱後、10~15分蒸らす
  9. 出来上がり

もちろん、お米や水量を自分で調整すればおかゆもOK。

私は朝おかゆ派なので、ちびくろちゃんで毎朝炊きたてのおかゆを食べられるのが本当にありがたいです。

可能な調理方法

  • 茹でる
  • 煮る
  • 蒸す

ほかにも、茶碗蒸しや具だくさんスープなど通常の炊飯器で作れる料理は大体調理可能。

火を使わないので、合間に他の家事に集中しても問題ありません。一人暮らしでなりがちな家事のマルチタスクでも、一役買ってくれるでしょう。

 

価格は1,500円弱。一人分のお米を炊くという点で、炊飯器と比べて圧倒的にコストパフォーマンスが良く、場所もとりません。

調理の幅の広さや家事の効率化を考えれば「一人暮らしで選ばない理由がない!」と断言できます。本当に便利です。

 

注意点は、炊き込みご飯や具入りリゾットのようにお米以外の具が多いと上手く炊けないこと。

具が多いご飯ものを作りたいときは、土鍋やフライパンの方が適しているでしょう。

 

味噌汁やお吸い物などスープ料理であれば、具が多めでも全く問題ありません。むしろ電子レンジにいれて放置するだけなので、火を使うより圧倒的に楽ができます。

一人暮らしをするなら、使って損はありません。ぜひ試してみてください。

手放せなくなりますよ!

まとめ|一人暮らしの調理器具は最低限あれば生活できる

カラフルな野菜炒めとごはんときのこのスープ一人暮らしはお金がかかるもの。初期費用軽減やスペース節約のためにも、ぜひ最低限の調理器具だけにしてみてください。

今は通販のおかげで、ほしいものがいつでも簡単に手に入る時代です。

この記事でオススメした調理器具をまずはしっかり試してみて、それから自分のライフスタイルにあうものを順次購入していくとよいでしょう。

Amazonで買うなら、アマゾンプライム(Amazon prime)への加入をオススメします。

送料だけじゃなく、お急ぎ便・お届け日時指定便も無料。

注文時刻によっては当日着も可能です。

【公式】Amazon プライム会員【30日間無料体験】

・購入金額2,000円未満でも送料無料

・タイムセールに優先枠で参加

・プライム会員限定のタイムセール

・映画やドラマ、最新アニメが見放題

・約200万曲が聞き放題

・画像なら容量無制限のオンラインストレージサービス

30日間の体験期間中は、プライム会員のサービスをどれだけ利用しても0円。もちろんいつでも退会できます。

学生なら、6ヶ月の無料体験期間+月額料が半額になるプライムスチューデントがオススメです。

自分の好きなものを好きな時に好きなだけ作れる自炊は、一人暮らしの醍醐味の1つ。

せっかくなら「お得に」「無駄なく」。

一人暮らしを楽しむために、この記事が役に立てば幸いです。