引っ越し

引っ越しで出る不要品ってどうする?処分費用をゼロにする4つの方法

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引越をきっかけに買い替える、あるいは新居に同じものがあるから手元の家具や家電はもういらない…なんてことありますよね。

その不要になった家具や家電、どうしていますか?

不要品と不用品の違いって?

不要品と不用品の大きな違いは「対象の品物が機能面に問題なく継続して使用可能かどうか」です。

不要品は単純に持ち主にとって不要になったものを、不用品は機能面に問題があって本来の用途で使えなくなったものを指します。

不用品については購入時と同じように使用ができないため、基本は廃棄するしかありません。普通ごみや粗大ごみに出すんですね。

 

また、一般人には修理できない不用品でも専門知識をもつ一部の人には需要があり、「ジャンク品」という呼称で取引されています。

IT機器など需要の高そうなものはすぐ捨てずに、調べてみてもよいでしょう。

不要品の処分で、誰しもパッと思いつく方法は「粗大ごみ」だと思います。でも、ほかにも楽にお得に処分できる方法がいくつもあるんです。

また、引っ越しで出るごみは、処分したい期限までに余裕がないときも多々あります。短期間でも確実に処分できる方法も知っておきたいですよね。

 

そこでこの記事では、

・引っ越しで出た不要品を費用ゼロで処分する4つの方法

・短期間でも確実に処分できる4つの方法

についてご紹介していきます。

まだまだ使えるなら「お譲り」してみよう

女性から渡される観葉植物の鉢あなたにとっては不要品でも、誰かにとってはまだまだ必要としている一品かもしれません。

日常生活でつくレベルのキズや汚れ程度なら、次に使ってくれる人を探して「お譲り」してみましょう。

家族や知人・友人に

まず、自分の家族や親せきに声をかけてみましょう。このあたりにお譲りする場合、こんな利点があります。

・住所が事前にわかるので譲りやすいところから声をかけられる

・費用が発生する可能性は低い

・万が一譲渡の際になにかあってもトラブルになりにくい

もっとも声がかけやすく、話がすすめやすい譲り先です。

お互いの事情や状況をわかっているので、譲渡のタイミングがはかりやすく、最初から最後までスムーズにすすめられるでしょう。

同年代のいとこや兄弟姉妹であれば、なお需要が高くなるので優先して声をかけるのがオススメです。

 

家族に特に需要がなければ、次は知人・友人を当たってみましょう。

・年代が近いので、比較的需要が高い中から探せる

・需要>供給であれば、お礼をもらえることもある

・運搬方法によっては諸費用がかかる可能性がある

・相手が突然不要になるリスクがある

知人や友人にあたってみる場合は、前もって運搬方法や譲渡期限をある程度決めて周知するとスムーズにすすめられます。

 

需要の高いところを探すなら、自分と同い年やあまり年の離れていない先輩・後輩だと「物を選ぶ感覚」が近いのでオススメです。

こちらも費用のやりとりが発生しにくいですが、車が用意できないなど運搬に諸費用がかかる場合があります。

あらかじめ詳細な取り決めをしておくことが、未然にトラブルを防ぐことにつながりますよ。

ジモティーなど地域SNSを活用

地元または近い地域の住人同士で情報交換をする場を活用し、自分の不要品をまだこれからも使ってくれる人を探す方法です。ジモティーなどが有名ですね。

・家具、家電、小物など基本何でもやりとり可

・品物の状態や諸費用を事前に提示しているのでトラブルになりにくい

・運搬方法など譲渡条件を厳しくすると譲り先が決まりにくい

・直接引取りにくる場合は知らない人間と顔を合わせるリスクがある

・地域SNSに登録される品物の全体数が多いため、短期で決着をつけにくい

地域SNSには掃除機から本棚までさまざまな不要品が登録されています。登録に数分もかからないところが多く、気軽に利用できる敷居の低さも魅力の1つですね。

その敷居の低さゆえに情報量がかなり多く、自分の不要品を見つけてもらうためには日数に余裕をみておく必要があります。

登録するときは多くの人に見てもらうために、またトラブルを避けるためにも次のポイントを注意してみましょう。

・画像は状態が伝わりやすいものを用意する

・タイトルは品物・メーカー・仕様をわかりやすく明記

・取引条件、日時、場所、方法を明確に記しておく

・性別を公開する場合は、取引相手の情報に注意する

数多い情報から自分の不要品をみてもらうために、他の登録情報を見ながら工夫してみましょう。

金額は安い方が希望者が増えますが、無茶な要求をしてくる人もそれなりに集まりやすいです。

「只より安い物はない」を常に頭の片隅にいれておくことがトラブル回避につながりますよ。

 

また、男性であれ女性であれ、全くかかわりのない人間にあうことはそれなりのリスクがあります。

取引した当日や翌日にすぐ引っ越すならまだ安心ですが、しばらく同じ住所にいるなら取引場所や方法はよく考えて設定してください。

空き巣やストーカーの標的になる危険を少なからず考慮しておきましょう。

地元の掲示板「ジモティー」

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モノの状態が良いなら「売って」みよう

ぬいぐるみや雑貨の小さな売り場お互いの都合があわず、譲る相手がなかなか見つからなければ、売ってお金にしてみるのもアリです。モノの状態が良ければ良いほど、買い手も値もつきやすくなります。

不要品でお金がもらえるならそれが一番ラッキーですよね。ぜひ実践してみましょう。

フリマアプリで売ってみよう

次の4つの条件にあてはまる人は、メルカリなどフリマアプリでの売買にチャレンジしてみるのをオススメします。

・品物の状態が比較的良い、新品に近い

・ある程度需要が見込める

・運送会社を利用できるサイズや重さである

・引っ越し日まで2週間以上余裕がある

フリマアプリの利点は、自宅で写真を撮り、文章を打ち込むだけで出品できるお手軽さです。

スマホから出品や取下げ・交渉がどこにいてもできるので、お譲り先を探すのと並行して出品することもできます。時間の隙間を見つけてできるのはとても便利ですよね。

 

不要品を簡単に売買できるフリマアプリには、こんな特徴があります。

・売値をこちらの希望額で設定できる

・Webを通して多くの人に見てもらえる

・一定率の手数料がかかる

・手放したい日までに売れるとは限らない

・スムーズに取引がすすまなかった時のタイムロスが痛い

出品情報にお届け方法や梱包の仕方、出品期限など記載しておくと購入側に好印象を与え、売れやすくなります。

フリマアプリはとにかく利用者が多いので、過去や現在に誰かしら同じ商品を売っている確率が非常に高いです。

完売済の文章や写真の撮り方を参考にすると、売り時間の短縮につながりますよ。

また、不要品を早く手放したければ、複数のアプリやサイトに同時出品することでさらに多くの人に見てもらうのも大切です。

品物が1つしかないのに、複数の出品情報から同時に売れてしまわないようにだけ、注意しておきましょう。

不要品買取センターを利用してみよう

いわゆる「リサイクルショップ」です。

家具・家電に限らず、食器や衣類、楽器を取り扱っているお店もあります。

・中古品としてまだまだ使える

・自分の住む地域に買取センターがある

・機能面に問題なし

・自力で梱包・発送する時間が惜しい

・(家電の場合)製造してから5~6年以内である

上記の条件にあてはまるなら、買取センターへ持ち込んでみるのがオススメです。

一つずつ包んで発送を手配し、その一連の流れの隙間で譲渡先や購入者とやり取り…なんて手間が発生しません。たった一度の持込で済んでしまいます。

最近は宅配買取・出張買取してくれるところもあるので、自力で運ぶ手段がない・難しい時はお願いするとなお便利ですね。

次の点を理解したうえで、買取センターを利用してみましょう。

・希望通りの買取額になる可能性は低い

・当日~数日程度で査定結果がわかる

・値が付かないものも無料または処分価格で引き取ってくれるお店もある

・取り扱い不可品がある

少しでも買取額を上げるために、〇点以上で買取額UP!などのキャンペーンからお店を探してみるといいですね。

依頼点数が非常に多い、または大型家具・家電の買取を希望する場合は事前に電話で持込を知らせておきましょう。

たいていの場合、HPに大量持込についての規定が記載されています。

また、その時に買取不可品についてあわせて確認すると「持ち込んだのに査定されなかった…」なんて二度手間を防げますよ。

不要品を正しく「捨てる」ための4つの方法

ぽつんと捨てられた空き缶のごみ譲り先も見つからない、売りに出すにも時間がないor難しい…そこまできたら、潔く捨ててしまいましょう。

使用年数によっては手放すのを惜しく感じるときもありますが、今使わないものは何年たっても使わない可能性が高いです。

もったいない精神は大切ですが、どこかで見切りをつけないと部屋が不要物の城になってしまいます。

 

でも、家具や家電の正しい捨て方って実はちゃんと知らない人も多いんです。

不要品を正しく「捨てる」ための4つの方法について、まとめてみました。

粗大ごみを出すときの注意点

それほど大きくない不要品は通常通り捨てればOKですが、大型の不要品を捨てるときは注意が必要です。ぱっと思いつく方法は「粗大ごみ」として出すことでしょう。

粗大ごみに関する規定は、各市区町村で細かく定められています。自分が住む地域のHPを確認してみましょう。

地域によって粗大ごみと定義されるサイズなど細かい違いがあるので、勝手に判断せずによく調べてから捨てましょう。

 

粗大ごみの捨て方はどこの市区町村でもあまり違いがなく、こんな流れになっています。

① 各市区町村HPから回収を依頼する

② 処理手数料分の粗大ごみシールを購入する

③ シールを不要品に貼り、決められた日時に指定の場所へ出す

引っ越しの繁忙期が近くなると、大型の不要品を出す人が増えるので粗大ごみの回収枠が思ったより早く埋まってしまいます。

捨てると決めたら、まず先に市区町村HPの回収カレンダーを確認しておくと安心です。

 

粗大ごみの処理手数料(シール購入費用)は、サイズや素材によって200~3,000円と幅があります。

総額が処理手数料の合計額になれば、シールはどの組み合わせで購入しても大丈夫です。

合計額が2,200円の場合、200円を11枚でも、1,000円を2枚と200円を1枚でも問題ありません。

 

また、一度の依頼で出せる粗大ごみの数に上限を設けている地域もあるので注意しておきましょう。

 

やり方がわからないから…めんどくさいから…と決められていない場所にこっそり捨てたり、放置するのは不法投棄行為です。絶対にダメですよ!

引っ越し業者に引取・買取を依頼する

引っ越しに伴い不要品を捨てる場合は、引っ越し業者を選ぶときに引取・買取をしてくれるところを選ぶのがオススメです。

引っ越し業者に引取を依頼すると、引っ越し当日の搬出時に一緒に不要品を引き上げてくれます。廃棄の期日を気にする必要がなく、確実に処分できるのは大きなメリットですね。

 

引っ越し業者の引取りは、基本有料です。

なかでも、家電リサイクル法に定められた4つの品目については引取りにかかる料金があらかじめ決まっています。

・エアコン

・テレビ

・冷蔵庫、冷凍庫

・洗濯機、衣類乾燥機

家電リサイクル法とは?

個人・法人問わず、不要となった対象の家電からまだ使える部品や材料を取り出し、別の用途に流用する(リサイクルする)旨を定めた法律です。

特定家庭用機器再商品化法ともいいます。

 

リサイクル可能な家電を指定することで、総廃棄物を減らし、資源を有効活用することができます。

この4つの家電については下の式で引取り料が決まるので、見積依頼時にあわせて確認するのがオススメです。

家電リサイクル法で定められたリサイクル料+各業者ごとの収集・運搬料

参考までに、私が依頼した引っ越し業者の引取り料は

・洗濯機(8kg シャープ製) 4,000円+税

・冷蔵庫(272L 三洋電機製) 8,000円+税

でした。お願いする場合は、引っ越し費用の支払いとあわせて精算できるので別途支払いの手間はありません。

また、家電リサイクル法に定めた4つの家電以外にも引取りを行っている業者もあります。業者によって引取り対象家電や料金は違うので、こちらも訪問見積時に聞いてみましょう。

 

買取の場合、引っ越し業者によって買取対象の範囲が違うので注意が必要です。

本や衣類など小物まで買い取ってくれる業者もあれば、大型家電に限定している業者もあるので事前に調べておきましょう。

 

その中でも注意が必要なのは、大型家電です。大型家電で買取できるのは製造年から数年しか経っていないものに限られます。

家電の寿命は長くて10年のため、あまり年数が経過したものを引き取っても売り手がつかないんですね。

まだ購入して数年、見た目もきれいなのに次の新居に同じものがあるから不要になってしまった…なんてときに利用してみるのがオススメです。

不用品回収業者へ依頼する

継続使用可能かどうか関係なく、すべて「不用品」として業者に回収をお願いする方法です。

料金は「トラック1台積み放題で〇〇円~」が多く、用意するトラックの大きさによって費用相場が変わります。

不要品の回収日はこちらで希望をだせるので、スケジュールの調整がしやすいです。

基本料金のほかに、作業員の追加料や駐車場代、出張費や2階以上の対応料金が別途必要になることもあります。

相場より極端に安い業者さんは大体基本料金とその他料金を分けて記載しているので、料金表をよく確認してみましょう。

 

回収に伴うおおよその費用相場(税込)がこちらです。

軽トラック:10,000~20,000円

2トントラック:30,000~60,000円

一人暮らしで出る不要品を回収してもらうなら、軽トラックでも十分でしょう。軽トラックで積める荷物量には、次の制限があります。

最大積載量:350kg

最大積載寸法:幅148cm×奥行340cm×高さ200cmまで

ぱっとイメージしづらいですが、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・電子レンジ程度なら余裕で積めます。

それ以上多くなるときは、見積をお願いした方が失敗がありません。

 

なお、積み放題とは別に「単品回収」してくれる業者さんもいます。

家具・家電など種類によって金額が違いますが、おおよそ1点2~4,000円程度であることが多いです。

もし回収してほしい不要品が3~5点程度なら、先に単品回収を検討してみるのがオススメです。

不用品回収業者の許可について

 

一般家庭から不用品を引き取る回収業者は、その回収行為をおこなうために指定の届出をし、許可を得る必要があります。

 

・一般廃棄物収集運搬業許可

・一般廃棄物処分業許可

・産業廃棄物処理業の許可

・古物商許可

似たような名前のものもありますが4つとも全く違う届出・許可です。行いたい業務に対して必要な許可を取得しなければいけません。

ここで利用者である私たちが必ず確認したいのは「回収行為に必要な許可を取得している業者へ依頼しているか」です。

各許可の詳細は割愛しますが、不用品回収業者に必要なのは「一般廃棄物収集運搬業許可」か「古物商許可」のどちらかになります。

一般廃棄物収集運搬業許可 ⇒ 個人の廃棄物を回収し運ぶのに必要

古物商許可 ⇒ 引き取った不用品を繰り返し使う(売買する)のに必要

※ 産業廃棄物収集運搬業許可は事業者向けなので、個人では依頼できません

 

必ずどちらかまたは両方を取得している業者を選びましょう。

一般廃棄物収集運搬業許可は現在取得が大変難しくなっているため、古物商許可のみの不用品回収業者の方が見つけやすいです。

 

無許可の回収業者へ依頼することは、私たち自身が違法行為に協力することにほかなりません。

不用品回収業者を選ぶときは、必ず会社概要の許可業欄をチェックを忘れずにしておきましょう。

 

通常のごみとして出す

木製の家具や分解可能な小型家電など自力でサイズダウンできるものは、通常のごみとして出せるか検討してみましょう。

日常のごみとして捨てられると、手間もお金もかかる不要品の廃棄が少し楽にできます。

各市区町村が決める普通ごみや燃えないごみの大きさにして、通常通りのゴミの日にだせばOKです。

 

小型家電や照明器具は分解し、パーツごとにまとめてしまいましょう。木製の家具は組み立て家具なら分解し、一つ一つのパーツを捨てられる大きさまで縮めます。

木製の板などは電動のこぎりを使うとスムーズに分割できますよ。賃貸で行う場合は床や壁を傷つけないよう、できるだけ広いスペースに厚手の毛布を敷いた上で使うと安心です。

体力と時間は必要ですが、もっともお金がかからず、廃棄スケジュールも把握しやすい方法です。

不要品の種類や量が多いなら、通常のごみとして捨てられるものがないか一度探してみるとよいでしょう。

まとめ|長く生活を支えてくれた感謝を忘れずに

ふわふわお菓子のファンシーバケツ不要品をできるだけお金と時間をかけずに処分する方法について、ご紹介しました。

生活の変化に伴い、不要品は少なからずでてくるものです。

引っ越し前後は大変バタバタするので、不要品の処分をわずらわしく感じることもあるかもしれません。でも、その不要品は生活の大切な一部だったものですよね。

それまでの生活を支えてくれた感謝を忘れずに、正しい手順で不要品を処分するのにこの記事が役立てばうれしいです。