一人暮らしって、お金がかかりますよね。
家賃に光熱費、食費に消耗品…生活に必要な全てを順調に払うからこそ、少々滞りがちなものもあります。そう、貯金です。
貯金の話題になると、ついついこんなため息が聞こえてきます。でも、一人暮らしの貯金って、実はそこまでハードル高くないんです。
実際、年収350万円程度の私でも、ある方法で年100万の貯金を達成できました。もちろん生活レベルを落としたり、健康を害するようなことは一切していません。
この記事では、私が健康で文化的な一人暮らしをしながら貯金を達成した方法について詳しく解説していきます。
・一人暮らしの支出を日常で意識できる2つのコツ
・貯金を身近に感じたい人が実践すべき3つの習慣
・生活レベルはそのまま!「今」を節約する3つの方法
一人暮らしで貯金がなかなか進まない人、辛くてしんどい貯金をしたくない人は是非読んでみてくださいね。
一人暮らしの支出を日常で意識できる2つのコツ
一人暮らしの生活では、お財布や口座から出ていくお金を見届けるのも当然自分だけ。
新生活始めたての頃はまだしも、次第にこんな考えになってしまう人はかなり多いのではないでしょうか。
人目のつかない環境は、ついつい自制心もお財布の紐も緩みがちです。度重なる現実逃避の末、気づいたら貯蓄が思ったようにできていない…どころか、マイナス?
そんな状況、誰だって避けたいですよね。
そこで、一人暮らし歴10年の私が「日々の支出を意識しやすく」した2つのコツについて詳しくまとめてみました。
今の自分の生活と、なにか違いはあるか?順番にみていきましょう。
コツその1:家計簿を「ざっくり」始めてみよう
日々の収支を確認できる代表的な手段といえば、家計簿が真っ先に浮かぶ人も多いでしょう。
毎月の収入から固定費の引き落とし、クレジットカードの利用や細々とした買い物まで…。
手元の財布や預金口座で起きたお金の動きを目に見える形に記録することで「自分に関わるお金のすべて」が一目瞭然になります。
最近では紙媒体以外にエクセルやアプリ版家計簿も増え、より便利で身近な存在になりつつありますね。
しかし、
これって、今まで全く「毎日の収支を記録」してこなかった人にとって、かなりきつい習慣だと思います。
新しい習慣を増やすこと自体が生活の負担になりますし、厳密なお金の管理はそれなりに神経を使うものです。
心身ともに負担のかかりやすい習慣を楽しんで続けられる人は良いですが、そうでない人はどうしたらよいのでしょうか。
このコツの重要なポイントは「支出を把握する習慣をつけること」。最初から1円単位で把握しなくてもいいんです。
家計簿にハードルの高さを感じた人は、まず次の支出だけ記録してみることをオススメします。
最低限把握しておきたい8つの支出
- 家賃
- 管理・共益費
- 水道代
- 電気代
- ガス代
- 通信費(携帯)
- 通信費(自宅回線)
- 通勤定期代(学生定期含む)
こちらにリストアップした8つの費用は、いわゆる「固定費」と呼ばれるものです。
家計の中で固定費は、毎年・毎月固定で支払っている支出、必ず出費がある支出のことを言います。家計の中でも大きな割合を占めています。
出典:Looopでんき
ほとんどの固定費は、月に1回(または数か月に1回)しか発生しません。それも「今月〇〇円ですよ」と書かれた通知書が必ず届くので、把握するのも簡単。
一人暮らしであれば、家賃や管理共益費、水道費あたりは特に変わりにくい費用でしょう。
通学や通勤で定期を購入しているなら、こちらも購入時期や金額が大幅に変わることは少ないですよね。
固定費は、支出の中で常に大きな割合を占めます。この大きな支出を頭の片隅においておけるかが、順調な貯金の分岐点といっても過言ではありません。
毎月の収入から固定費をひいた額がざっくりわかっていれば、その他の支出は調整ができますからね。
固定費だけ記録するのであれば、わざわざ家計簿を用意しなくても大丈夫です。スマホのカレンダーやメモ機能で十分。
自分が一番見る頻度の高いアプリや手帳に記録しておくとよいでしょう。
一人暮らしの生活では、毎日必ず出費する方が珍しいと思います。そうなると「今日は支出ゼロだし、あとで数日分まとめて家計簿つければいいか」なんて…。
タスクの後回しが始まったら、それは終わりのはじまり。
まずは「大まかな支出を把握できている毎日」から始めてみましょう。
コツその2:食費は「専用のおさいふとルール」を実践してみよう
固定費ほど高額ではなく、しかし生涯必ず発生する定期的な出費といえば…そう、食費です。
食事にかけるお金は本当にさまざまですが「一人暮らしで食費を節約!」となれば、推奨される選択肢はやはり自炊になります。
水道光熱費がかかるとはいえ、他に家賃や人件費、利益が上乗せされる外食とは比べるまでもありません。
また、手間がかかる分「自分で作るからこそ100%自分好みの料理にできる」のも大きなメリットでしょう。
そうなると、自然とこう考える人もいるはず。
ちょっと待ってください。いくら節約しやすい自炊でも考えなしに実践すれば、逆に食費がかさんでしまいます。
自炊なのに節約できない3つのNGポイント
- 安く食材を買う努力をしていない
- 家の在庫を把握していない
- 食材をこまめに買いすぎている
これらの共通点は、いずれも「現状を正しく把握できていない」こと。
地域のスーパー事情を、今家に何が必要なのかを、自分の買い物ペースを、それぞれ把握できていないんですね。
これでは、当然支出の把握もしづらくなります。順調な貯金から遠のくばかりですね。
そこで、オススメしたい方法が「食費専用のお財布とルール」を作ること。このルールを実践すれば、食費周りの問題を一気に改善することが可能なんです。
方法はいたってシンプルで、①お財布にいれるお金と②買いに行く回数に上限をもうけるだけ。
食費専用のお財布を用意し、(例えば1か月の食費を2万円にするなら)週に1度だけ5,000円を補充します。
前週のおつりはそのままでいいですが、週1の補充以外の補充は一切してはいけません。週2回の買い出しを、このお財布のお金だけでまかなうようにするんです。
食費専用のお財布は、普段使いのお財布と別に用意してください。カバンの容量も考えて、小さめのシンプルな財布がよいでしょう。
財布を物理的にわけることで、残額や支出がさらに把握しやすくなります。
1週間で使える食費の上限を決めることで、自然と少しでも安く買う努力をするようになります。無駄な出費をさけるため、家に何があるのか確認する習慣もつくでしょう。
さらに、買い物自体を減らすことで余分な衝動買いを減らし、支出の把握もしやすくなるんです。
実際、一人暮らしをしていた10年間の食費をこの方法で月15,000円~20,000円におさえていました。
お財布には常に3~4,000円だけにして、買い出しは毎週金曜日の夜だけ。仕送りもないし、近所に農産物直売所もないですが、十分実現可能な金額です。
元々料理が好きで自炊を負担に感じることのない人間ゆえの金額ですから、金額については参考程度に聞いておいてください。
自分のライフスタイルを見て、心身の負担にならない上限ラインを見極めることも大切でしょう。
貯金したいなら、外食は控えるべき?
ここまで自炊をベースにお話しましたが、もちろん外食やテイクアウトNGというわけではありません。
貯金のためとはいえ、毎日の食事をガッチガチに制限しては続かないですからね。
貯金と生活のバランスを考えるなら、外食は「週〇回まで、1食上限〇千円まで」と決めておくのがよいでしょう。
こちらも回数や金額にルールをもうけることで、都度違う出費の波を把握しやすくなります。
歓迎会や忘年会シーズンなどは多めに設定し、その分前後の月を減らすなど自分の生活にあわせて調整してみてください。
貯金で結果をだしたい人が実践すべき3つの習慣
普段よりも少しだけ的確に、また明確に支出を把握するための2つのコツ、いかがでしたでしょうか。
今まで気にも留めなかった出費について、ほんの少し頭を占めるようになれば上々です。
さて、順調な貯金のために、次に実践したいのが貯金に対する認識や考え方の確認です。
いつまでにどれくらいのペースで?急な出費と貯金のバランスは?貯金のために何を優先して何を削れるのか?
人によって目標額もペースもさまざまですから、100%これが正解という考え方はありません。
そこで、参考までに私自身が貯金を順調にすすめていく上で必要だと感じた3つの習慣について詳しくまとめてみました。
ストレスのない貯金を目指すなら
まずお伝えしておきたいのが「貯金は【1年単位】で考えるもの」だということです。
目標をたてるにせよ、実践するにせよ、これ以上短く、あるいは長いスパンでの貯金はあまりオススメできません。それはなぜか?
時折、こんな方を見かけます。
日々の成果、素晴らしいですね。すぐ目に見える成果は、一見モチベーションにもつながるかのように思えます。
しかし実生活では、私たちの想像以上に計画外な出来事が発生するものです。
短期間の貯金がオススメできない理由(一例)
- 天候による水道光熱費の上昇
- 時勢によるガソリン価格高騰
- 災害による野菜など物価高騰
- 急遽決まった職場の飲み会費や贈答費
- こまごまとした器具の買い替え etc
自力でどうにもならない、しかしお財布には地味なダメージを与えてくる出来事って、意外と多いんですよね。
そんな中、短期間で成果とする貯金生活は、ほぼ確実に失敗します。達成できないタイミングが、どこかで必ずくるからです。
失敗はモチベーションを落とし、ストレスからさらなる失敗を招くでしょう。
1週間や1か月など短期間で一喜一憂しなくてすむよう、貯金は1年以上の長期間で考えていきましょう。
なお、実際に達成目標時期を1年後に据えた貯金には、こんなメリットがあります。
長期的貯金:4つのメリット
- 大まかな1か月の目標ができる
- 未達成月があっても翌月以降に挽回可
- 臨時収支が起きても目標がぶれにくい
- 途中で貯金の予定に変更が生じても調整しやすい
直近の目標が見えやすく、しかし囚われにくい。達成できなくても、まだチャンスはある。
そして、何よりライフプランの変更にあわせた調整がしやすいのも重要です。人生なにが起こるかわかりませんからね。
貯金は、たいてい高い目標を設定することが多いもの。
目標に無事たどり着けるよう、無理なく続けられる考え方を身に着けることも大切ですね。
突然の出費対策≠貯金であると知れ
貯金について、こんな声をきくことがあります。
この考え方、私はけしてオススメできません。なぜなら、将来的に出ていくお金と貯金は全くの別物だからです。
今この場で想像できるお金、あるいは将来確実に発生するとわかっているお金は、誰しも手元にキープしておくものですよね。
しかし「すでに出費がわかっているけど、まだ手元にあるお金」は果たして貯金といえるのでしょうか?
「いつ、どこに、〇〇円でていく」ことが判明している蓄えを、貯金と一緒くたに考えてしまうことは大変危険です。
出ていくお金と頭でわかっていても、貯金の数字は多く見えてしまいます。それは、どうしても気の緩みにつながるものです。
そして、実際にお金が出ていった後、改めて預金通帳を見て「あれ?」と小さく焦るまでがセット。その時になってから、焦っても遅いのです。
そうならないよう、すでに判明している出費に関わる分は貯金と別枠で管理することをオススメします。
具体的な対象は「これから〇か月以内に高確率で出ていくお金」です。〇の部分は、自分の貯金プランにあわせて適宜変えてくださいね。
方法としては、口座をわけてしまうのが一番シンプルです。現時点で思い当たる短期的な出費分は、貯金口座から別口座へ移してしまいましょう。
以下は一例ですので、参考にしてくださいね。
一人暮らしでよくある短期的出費(一例)
- 風邪や怪我に伴う通院(2~3万円)
- 冠婚葬祭(5万円)
- 携帯やPC周り(4~10万円)
- 家電の修理や買い替え(10~20万円)
- 引越(3~8万円) etc
貯金において、目標への道のりがぶれないよう途中経過を正確に可視化させておくことは非常に重要です。
将来的な出費の把握や口座の整理も兼ねて、一度見直してみるとよいでしょう。
「今」から何を削る?未来のための貯金を考えよう
貯金を始めるとき、誰しも一度はこう考えるでしょう。
現在の生活で、すでに収入―支出が十分にプラスなら特に迷うことはないですよね。毎月手元に残るお金を、そのまま貯金にまわすことができます。
問題は収入―支出がマイナス、あるいはプラスだけど目標に届かない時です。
貯金にまわすお金を増やすために、今の生活から削れるポイントは大きく2つあります。
- 日常全般
- 趣味
このどちらか、あるいは両方から削らなければ、貯金を順調に増やしていくことはできません。
そして「どう削るのか?」も重要です。
生活費を削るときに守るべき3つのポイント
- 削ってもストレスにつながりにくい
- 削っても生活レベルが落ちない
- 削ることで節約につながる
ストレスの増加は衝動買いや病気に、生活レベルの極端な低下は健康面の不安につながりやすいです。心身ともに無理を強いるような貯金は、まず続かないものです。
貯金は、実りある将来のために行うもの。今という地盤が崩れない程度にしておかないと、必ず後からしわ寄せがきます。
自分のライフスタイルで負担にならず、しかし確実に節約できる箇所を見つけ出してみましょう。
ここまでお伝えした支出の把握や財産のリアルタイム可視化は、このタイミングで非常に役立つはずです。
まず、趣味と日常全般のどちらを削るのか?把握した支出の様子をみて、削りやすそうな方を選ぶとよいでしょう。最初から両方は結構疲れるので、あまりオススメできません。
どちらか選べたら、あとは「いつから、どれくらい、具体的にどんな方法で」削れるかを確認します。どれだけ確実に削って貯金に回せるか?が重要です。
ぼんやりとこれぐらいなら…だと達成感も薄く、続きにくくなります。確実に!ここは貯金にまわす!!ぐらいの気持ちでいきましょう。
あとは1年間、どっしりと腰を据えて実践するだけ。目標にじわじわ近づく感覚を、ぜひ楽しんでください。
と、ここまでお話しましたが、
こんな風に感じる人、きっと多いですよね。私もその一人です。そもそも、あまりお金のかからない趣味だと削りようもないかもしれません。
趣味やプライベートを削れないなら、日常生活から削って貯金に回すしかない。
「今」への影響を最小限におさえた貯金をするには、具体的にどう行動すればよいのでしょうか。
生活レベルはそのまま!「今」を節約する3つの方法
貯金のための節約と聞くと、真っ先に思いつくのは「買い控え」や「安価なモノ探し」ですよね。
しかし、物理的な買い控えは限度がありますし、ひたすら安価な買い物を目指すのは時間や手間が思った以上にかかります。
「色々気にすると疲れるし、うまいこと楽に節約できないかな…」と思った私がたどり着いた【今】の節約ポイントは次の3つ。
今を犠牲にしない私が実践した3つの節約ルール
- 生活レベルは落とさない(むしろ上げる)
- 確実に生活費の節約が見込める
- 特に意識しなくても長期間続けられる
この3つを軸に、一人暮らし歴10年の私が実際に「貯金につながった!」と感じる3つの方法をご紹介していきます。
3つとも、年齢性別問わず誰でも今日から始められる方法です。ぜひ目を通してみてくださいね。
日常の無駄は意外と身近な〇〇!?
日常生活から節約するとなれば、まず気になるのが家事。掃除・洗濯・炊事など生活に欠かせない家事ですが、ここに誰もが陥りやすい日常の無駄がいくつもひそんでいます。
その一つが、なんと「洗剤」なんです。
皆さんの家には、今何種類の洗剤がありますか?食器洗い用、浴室用、洗濯用、トイレ用、床掃除にトイレ用…おそらく、かなりの数の洗剤があると思います。
頻繁に流れるCMや隙間なく並ぶ商品につられて、ついあれこれ買ってしまいがちですよね。
実は、そのほとんどの洗剤は健康で経済的な生活に全く必要ないんです。本当に必要なのは、たった1つだけ。
- 多くの洗剤の役割を一手に引き受け、
- 優秀な性能で汚れをしっかり落とし、
- お財布にも体にも優しい
そう、私たちが昔からお世話になっている「石けん」です。
「買いすぎている洗剤を見直して、石けんを活用する」。これが1つ目の方法になります。
石けん生活のメリット
- 使う場所を選ばない
- 肌荒れが改善する
- 種類が豊富
- コスパが良い
- 保管場所をとらない
石けんは汎用性が高く、汚れ落ち、コスパ最強と三拍子そろった家計の強い味方です。食器洗いやお風呂掃除、トイレ掃除も窓掃除も皆これ1つでOK!
固形石鹸(100~140g)1つで100円前後が多く、1か月は余裕で使えます。浴室やトイレ掃除には、1回2gの粉石けんがあれば十分。
使い始めると、あまりの買い足さなさに驚くと思います。
また、やたら巨大なわりに減りやすい詰め替え洗剤のように場所をとることもありません。一人暮らしの生活は収納も限られますから、省スペースなのは嬉しいですね!
ちなみに、一人暮らし生活10年で色々な石けんを試しまくった私の一押しがこちら。
とにかくコスパが良く、洗浄力と消臭力がピカイチ!台所・浴室・トイレ、果ては洗車や墓掃除まで使える万能粉石けんです。
詳細や使い方は、記事にまとめてあるので参考にしてください。我が家の家事は、今やこれ1本です。本当に便利。
そして、石けん生活の最も大きな恩恵が「年齢性別問わず、人間にも動物にも優しくできている」こと。
一見「人体に優しいって、節約に関係ある?」と思いがちですが、体に優しい=スキンケアに無駄なお金がかからないということでもあります。
刺激の強い洗剤でありがちな手荒れ・肌荒れがないので、保湿クリームなど余分なお金がかからずにすむんです。
実際、石けん生活を始めてから真冬でも保湿クリームを塗ることがほぼなくなりました。
目に見えて化粧ノリも良くなり、今まで顔や手がいかに洗剤の刺激にやられていたのか実感している所存です。
昨今では、洗剤に含まれる合成香料による健康被害にも注目が集まり、香害(こうがい)という言葉も浸透しはじめています。
ただ使うだけで、自分や家族の健康が知らぬうちに害されるなんて、ちょっとゾッとしますね。石けんにも香料入り商品はあるので、購入時によく確認することをオススメします。
香料が含まれる商品は、パッケージ裏の成分欄に「香料」と明記されています。「天然100%の香り」など併記がない場合は合成香料なので、さけるのが吉。
成分欄の確認が面倒なら「無香料」と書かれた商品を選んでおきましょう。
※「無香性」には香料が含まれています。ご注意ください。
「石けん」こそ、順調な貯金ロードを切り開く節約のカギ。
ぜひ今日から生活に加えて、健康と貯金の両方を手に入れちゃいましょう。
無駄なく美味しく自炊で食費を節約しよう
家事のなかでも、炊事は日々欠かせないもの。一人暮らしだからと外食に頼りすぎず、この機会に自炊で食費節約を実現しちゃいましょう。
といっても今まで一切自炊していない家の場合、冷蔵庫はあっても調理器具がないこともありますよね。そんな人は、まず必要最低限の調理器具が必要です。
一人暮らしの限られたスペース、無駄な買い物をしてしまわないよう詳細をまとめてみました。参考にしてくださいね。
最低限調理できる環境が整ったら、次は食材の準備です。冷蔵庫・冷凍庫のサイズにもよりますが、食材は買いすぎも不足も無駄な出費につながりやすいもの。
外ですませることの多い平日の昼食をのぞいた食材の目安を書き出してみました。およそ1週間分です。とりあえず、これを買いそろえれば、それなりに幅広く調理ができます。
一人暮らしで使う食材(1週間分)の目安
※1パックおよそ200g~300gで計算
- 魚の切り身(2~3切れ):1パック×2種類
- 牛バラor牛落とし:1パック
- 鶏モモ:2~3枚
- 豚バラ:1パック
- 豚ひき肉:1パック
- じゃがいも:1袋
- 人参:1袋
- 玉ねぎ:1袋
- 野菜:葉物を3種類、根菜を2種類
- きのこ:しめじなど3種類を1つずつ
1食に使うお肉やお魚は、150~200g程度あれば十分でしょう。好みで増やしたり、種類を変えてみてください。
この表のお肉は、入手しやすさと汎用性の高いものを中心に選んでいます。
野菜は栄養価などの面から旬のものがオススメですが、わからなかったら常にスーパーに並びやすい野菜を選べばOK。
玉ねぎや人参のほか、白菜・キャベツ・小松菜・ほうれん草・れんこん・ごぼう・大根あたりは1年中見かけます。
一人暮らしでお米を買うなら、通販がオススメです。自力で運ぶのは重いですし、5kg×2袋などまとめて買った方が安くすみます。
ちなみに、一人暮らしの平均的な米消費ペースは「5kgで一か月前後」です。
あわせて、料理に使う調味料もそろえておきましょう。
一人暮らしにあると便利な調味料
- 顆粒(または粉末)だし
- コンソメキューブ
- 鶏ガラスープのもと
- 醤油
- みりん(風調味料でも可)
- 料理酒
- 味噌
- 塩コショウ
- 無塩バター
- 生姜チューブ
- にんにくチューブ
このリストの調味料があれば、たいていの家庭料理は作れます。だんだん自炊に慣れてきたら、粗びき黒コショウや塩こうじもとりいれてみてください。美味しいですよ。
食材と調味料が手に入れば、あとは実践のみ!自分の食べたいレシピを調べて、作ってみましょう。
レシピ探しに慣れない方は、こちらに作り置き不要でさっと作れるレシピをまとめてあるので参考にしてください。
日々の自炊率向上で食費をどれだけ節約できるかは、あなた次第。心身ともに無理のない程度に、自炊ライフを楽しんでくださいね。
電気代節約のカギは室温にあり!
日用品の消耗品費に毎日の食費…日常生活から削れるポイントはまだあります。水道光熱費です。
といっても、一人暮らしの水道代は毎日湯船につかっても基本料金を超えないことがほとんど。ガス代は季節によりますが、毎日の調理と入浴では劇的な節約が難しいでしょう。
残るは、電気代のみ。季節によって振れ幅の大きい電気代は、一人暮らしだからこそ工夫次第で大きく節約できるんです。
年間電気代で大きな割合を占めるのが、夏の冷房と冬の暖房です。気温差のきつい昨今、冷暖房は生命活動に関わるので「使わない」という選択肢は絶対NG。
あくまで使う方向で、冷暖房の恩恵を効率よく受け取れる環境づくりが大切なんです。
まずは夏の冷房について。
代表的な冷房機器であるエアコンは、外気温によって熱せられた室内の温度を設定温度まで下げる時に一番電気代がかかります。
そのため、下げた室温をいかに効率よく維持できるかが勝負。
冷房の効果を最大限活かす4つの方法
- サーキュレーターで冷暖房を循環させる
- 遮光・遮熱精度の高いカーテンを選ぶ
- 断熱シートやすだれを窓際に設置する
- エアコンのフィルターはまめに掃除する
窓自体を遮熱効果の高いものに取り替えられれば良いですが、一人暮らしに多い賃貸では少々ハードルの高い話ですよね。
下手に部屋そのものを変えると、退去時にお高い原状回復費用を請求されるおそれも…。自力で設置・撤去できる範囲にとどめるのが賢明でしょう。
サーキュレーターは
- エアコンの真下付近に
- エアコンに背を向けるように
設置するのがオススメ。
冷気は下に溜まる性質があるので、溜まった空気を部屋に循環させられる位置にサーキュレーターを置くのがベストです。
一方、冬の暖房について。こちらは夏の対策とは少々傾向が違います。なぜなら、冷房と違い、暖房は機器の選択肢がわりと幅広いからです。
暖房器具リスト
- エアコン
- ガスファンヒーター
- 石油ファンヒーター
- セラミックファンヒーター
- 電気ストーブ
- 石油ストーブ etc
実は、多種多様な暖房器具の中で暖房面・コスト面・利便性など多くの面から一人暮らしに向いている暖房器具が1つだけあります。
それは…「こたつ」です。
こたつは、とにかく電気代が安い!具体的にどれくらい安くなるのか?詳細をまとめてみました。
他にも、こたつが一人暮らしに向いている理由やこたつ生活の疑問や不安点についても解説しています。
冬の電気代をどうにかしたい人、必見です。
まとめ|辛く苦しい貯金に別れをつげて
この記事でご紹介した年収350万の私が年100万の貯金を達成できた3つの方法は、次のとおりです。
一人暮らしの私が年100万貯金した3つの方法
- 大まかにでも毎月の支出を把握する
- 貯金を負担に感じない考え方を身につける
- ストレスなく節約できるライフスタイルの構築
「無い袖は振れない」。
しかし、現実には辛く苦しい思いをして、自分の財産から無理やり袖を生み出す人が多いと思います。
この記事が、一人暮らしで貯金に励む皆さまのお役にたてば幸いです。