おうち時間の楽しみ方

【全エンディングプレイ済】リディー&スールのアトリエをクリア後レビュー!気になる評価は?

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アダレット王国の首都メルヴェイユに建つ、一軒の小さなアトリエ。

そこには、駆け出しの錬金術士である双子の少女が住んでいます。
錬金術士である父親を手伝いながら暮らす彼女たちには、ある夢がありました。

『いつか、国一番のアトリエを営みたい』

ですが、夢に反して双子たちはまだまだ未熟。
抱いた夢と現実との乖離に少しの焦りを抱きながら、日々は淡々と過ぎていきます。

そんなある日、双子が見つけた一枚の絵。
絵の中には夢のように不思議な世界が広がり、見たこともない材料が山のように転がっていました。

偶然めいた”不思議な絵”との出会いにより、双子たちの夢は一気に現実へと近づいていくのでした――

出典:リディー&スールのアトリエ~不思議な絵画の錬金術師~

前作「フィリスのアトリエ」は少々玄人向けな部分がありながらも、アトリエ初心者の私でも120時間楽しめる満足度の高い作品でした。

この記事では、アトリエ「不思議シリーズ」3作目にあたる「リディー&スールのアトリエ~不思議な絵画の錬金術師~」をご紹介します。

全エンディング回収+追加シナリオも完遂して、総プレイ時間は80時間ほど。少し短く感じるかもしれませんが、これには理由があるんです。

ストーリーの根幹に関するネタバレはさけていますが、公式HPから読み取れる情報や攻略にかかわる情報は記載しています。ご注意ください。

クリア後の感想を一言でいうなら「不思議シリーズの『1つの区切り』と『この先の可能性』が全部詰まった良作だった」

1・2作目との共通点や違いや実際にプレイした感想も交えて、解説していきますね。

リディー&スールのアトリエってどんなゲーム?

キャンバスが重なるアトリエリディー&スールのアトリエは、ソフィー・フィリスに続く「不思議シリーズ」の三作目にあたります。

アトリエシリーズ 作品一覧
ザールブルグシリーズ
マリーのアトリエ~ザールブルグの錬金術師~
プレイ可能機器PSP・PS3・PSVita・iOS・Android
エリーのアトリエ~ザールブルグの錬金術師~
プレイ可能機器PSP・PS3・PSVita
リリーのアトリエ~ザールブルグの錬金術師~
プレイ可能機器PS2
グラムナートシリーズ
ユーディーのアトリエ~グラムナートの錬金術師~
プレイ可能機器PSP・PS2
ヴィオラートのアトリエ~グラムナートの錬金術師2~
プレイ可能機器PSP・PS2
イリスシリーズ
イリスのアトリエ エターナルマナ
プレイ可能機器PS2
イリスのアトリエ エターナルマナ2
プレイ可能機器PS2
イリスのアトリエ グランファンタズム
プレイ可能機器PS2
マナケミアシリーズ
マナケミア~学園の錬金術師たち~
プレイ可能機器PSP・PS2
マナケミア2~おちた学園と錬金術師たち~
プレイ可能機器PSP・PS2
アーランドシリーズ
ロロナのアトリエ~アーランドの錬金術師~
プレイ可能機器PS3・PSVita・PS4・switch・Steam
トトリのアトリエ~アーランドの錬金術師2~
プレイ可能機器PS3・PSVita・PS4・switch・Steam
メルルのアトリエ~アーランドの錬金術師3~
プレイ可能機器PS3・PSVita・PS4・switch・Steam
ルルアのアトリエ~アーランドの錬金術師4~
プレイ可能機器PS4・switch・Steam
黄昏シリーズ
アーシャのアトリエ~黄昏の大地の錬金術師~
プレイ可能機器PS3・PSVita・PS4・switch・Steam
エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術師~
プレイ可能機器PS3・PSVita・PS4・switch・Steam
シャリーのアトリエ~黄昏の海の錬金術師~
プレイ可能機器PS3・PSVita・PS4・switch・Steam
不思議シリーズ
ソフィーのアトリエ~不思議な本の錬金術師~
プレイ可能機器PS3・PSVita・PS4・switch・Steam
フィリスのアトリエ~不思議な旅の錬金術師~
プレイ可能機器PSVita・PS4・switch・Steam
リディー&スールのアトリエ~不思議な絵画の錬金術師~
プレイ可能機器PSVita・PS4・switch・Steam
秘密シリーズ
ライザのアトリエ~常闇の女王と秘密の隠れ家~
プレイ可能機器PS4・switch・Steam
ライザのアトリエ2~失われた伝承と秘密の妖精~
プレイ可能機器PS4・PS5・switch・Steam
番外編
ネルケと伝説の錬金術師たち~新たな大地のアトリエ~
プレイ可能機器PSVita・PS4・switch・Steam

リディー&スールのアトリエ 発売日表

  • 2017年12月21日:無印版(PS4・PS Vita・switch)発売
  • 2018年3月27日:Windowsへ移植
  • 2021年4月22日:リマスターにてDX版(PS4・Switch・Windows)発売

ソフィー・フィリス同様、数年に渡って最新機種へ移植やリマスターをされる人気作なんですが、ふとこんな疑問が…。

  • 無印とDX、どちらを買うべき?
  • 今作のエンディングはどんな感じ?
  • 1・2作目と似ているところはある?

リディー&スールはどんなゲームなのか?詳しく解説していきますね。

バグや進行不可エラーは?無印版とDX、どちらを買うべき?

結論からいいますと、リディー&スールのアトリエを購入するなら迷わずDX(リマスター版)を選んでください。

 

DX版では無印版にあったバグやエラーがほぼ解消され、新規要素が追加された形でお安く発売されているからです。

DX版新規要素

  • 「ネルケの世界」追加
  • 戦闘速度の追加(1.5倍、2倍)
  • フォトモードの追加
  • デジタルアートブック

さらに、DX版では無印発売時に有料DLCだったコンテンツも多数収録されています。もちろん全てDXの販売価格に含まれるため、無料で楽しむことが可能。

DX版収録済DLC

  • 戦闘キャラクター(2名)
  • 新コスチューム(7着)
  • BGMパック(5種類)
  • アイテムセット(5種類)
  • マップ(1種類)
  • レシピ発想参考書(2種類)
  • クエスト(2種類)
  • バトルミックス(1種類)
  • レアアイテム商人の追加
  • 小型イベント追加
  • アイテム特性追加
  • プレーヤーレベル上限解放
  • プレイヤーキャラクタースキル追加
  • ソフィー先生の腕試し
  • ファルギオル再戦
  • パルミラ、テルミナ上限解放

ソフィー・フィリスと続いて、こちらもシステムの快適性やゲームボリュームがかなり向上しています。

ゲームの要である錬金術はもちろん、強ボスの追加など戦闘面でのやりこみ要素も十分。

フォトモードの実装など、アトリエの中でも不思議シリーズはかなり寄り道できるゲームなのが魅力ですね。

 

また、気になるバグやエラーについてはDXで大方解消され、特に問題なく遊べるようになりました。

実際switch版DXを80時間ほどプレイしましたが、一度もバグはなし。もちろん、進行不能エラーもありません。

先に発売された無印版では、以下のようなバグやエラーが頻発していたようですね。

  • 特定の条件下でストーリーが進行不可に
  • フィールド効果でトドメをさすとエラー落ち
  • 装備を変えるとエラー落ち
  • 採取ができない
  • 特定のアイテムが出現しない etc

今からリディー&スールのアトリエを不安なく楽しみたいなら、「DX」を選べば間違いないでしょう。

エンディングは何種類?引き継ぎで2周目は可能?

今作ではキャラごとのエンディングが撤廃され、ストーリー展開によって異なる5つのエンディングが用意されています。

リディー&スールのアトリエED一覧

  • ノーマルエンディング
  • グッドエンディング
  • お店エンディング
  • 不思議な画家エンディング
  • トゥルーエンディング

双子姉妹が錬金術を極めた末にどんな道を選んだのか?が丁寧に描かれています。5つとも見ましたが、どれも姉妹らしくて楽しいエンディングでした。

これとは別にストーリー後半で一度だけ、かなーり緩い時間制限が発生します。

クリアできないと、バッド?エンディングになるので注意しましょう(クリア扱いにはならない)。

といっても、ゲーム内時間で数日もあれば楽にクリア可能。時間制限が発生すると画面上のどこかに期限がでるので、一応確認しておくと安心です。

最初のノーマルエンディング以外は、それぞれ特定の条件を満たすことで見ることができます。

トゥルー以外は最終話に入ってからでも問題なく条件を満たせるので、気にせずゲームを進めて大丈夫。エンディングを見る順番も自由で、他エンディング条件に影響しません。

個人的にですが、トゥルー条件を満たす「あるアイテム」を作る前に他のエンディングを全て見ておくことをオススメします。

ここが逆転すると、ちょっと後味わるい気持ちに…人によるかもしれませんが。特にこだわりがなければ、トゥルーは最後推奨です。

 

今作は、クリアデータを引き継いでの2周目プレイも楽しめます。

2周目で引き継ぎできる要素

  • パーティーメンバーの戦闘装備
  • コール(ストーリー進行で入手可)

正直、フィリスと比べて引き継ぎ要素や2周目特典が少ないのでエンディング回収目的なら周回プレイ非推奨です。

戦闘装備を引き継げるので、強くてニューゲームしたい人や与ダメなど戦闘を極めたい人向けですね。

1・2作目と似ているところはある?

結論からいえば「両方のいいとこどり+新要素」で綺麗にまとめてくれた印象です。

ソフィーとフィリス、どちらに似てる?

  • 依頼:ソフィー(掲示板方式)
  • 移動:ソフィー(マップ上で選択可能)
  • 採取:フィリス(武器でたたくなど)
  • 戦闘:フィリス(1キャラごとに行動選択)
  • 錬金術:ソフィー・フィリス(熟練度撤廃など)
  • キャラ育成:ソフィー・フィリス(戦闘装備依存)
  • ストーリー進行:ソフィー(物語方式)

全体を通して、ソフィー・フィリスよりもストレスなく楽しめた実感がありました。

依頼は掲示板から任意に受注できるソフィーに近い方法に戻り、受注のためにあちこち探し回る手間が消失。期限付ではあるものの、金策やレベリングに利用しやすくなりました。

錬金術に欠かせない採取では、フィリスと同じ杖や爆弾で木や岩を破壊する方法をそのまま採用。特定の素材を出すオブジェクトを覚えておけば、探索効率アップにつながります。

戦闘は1キャラが行動するごとに選択できるフィリス方式に。タイムカードを見ながら行動を調整できるので、こちらの方が初心者にも優しいですよね。

マップ間移動も最効率化され、ソフィーやフィリスで感じたような「無駄な移動時間」が最小化されています。

 

他詳細は後述しますが歴代作品の良い面を残しつつ、さらに改良を重ねてくれたことがゲーム全体を通して伝わってきました。

「歴代作品をリスペクトしつつ、ストレスなく、効率よく、しかしやりこみ要素は加減なく」といった感じですね。

そのリスペクトを感じるためにも、前2作品のプレイは是非オススメします。

リディー&スールのアトリエを楽しむための6つの魅力

何か書かれた看板ここからは、リディー&スールのアトリエで魅力に感じた6つの点について詳しくご紹介していきます。

私が実際に80時間プレイした感想も交えつつ、アトリエ初心者でも今作未プレイでも想像しやすいようまとめたつもりです。

順番にみていきましょう。

時間制限なし

今作はソフィー同様、一部を除き全編通して「時間制限なし」の作品です。

時間制限とは?

アトリエシリーズはゲーム内に時間の概念があり、なにかしら行動することで日時が動きます。

これにあわせて、メインストーリーの進行や分岐を決定する条件に期限が設けられている作品があるんです。

時間制限がシビアなほど忙しく、逆にゆるいほど自分のペースで進めやすくなります。

時間制限がないのでストーリー進行はもちろん、錬金術や戦闘など好きな時に好きなだけやりこみが可能。アトリエ初心者にもやりこみたい経験者にも親切な仕様です。

 

ゲーム内時間は月日と朝→昼→夕方→夜→深夜→朝…の時間帯5枠で、主人公がなにかしらの行動をとるたびに進んでいきます。

といっても、今作は歴代作品に比べて時間進行がかなり遅めです。理由は、採取時の時間進行がかなり少ない(もしくはゼロ)なため。

アトリエシリーズのメインは錬金術ですから、その調合に必要な材料を集める採取活動は自然とかなりの時間を割くことになります。

なので、ここが省略されると採取以外の行動時間に大きな余裕ができるんですね。

実際プレイしてみましたが「初心者でも落ち着いて進めやすく」「経験者であればやりこみやすい」。そんなゲームバランスに調整されていると感じました。ありがたいです。

 

ただし、マップ間移動や戦闘、調合での時間進行は歴代作品と変わりません。任意で受けられる依頼には期限があるので、注意が必要です。

今作もソフィー同様、掲示板から任意で受けた依頼に期限が設けられています。

この期限までに依頼を達成・報告できなくてもペナルティはありませんが、依頼管理者にお小言をいただくことに…。

ちょっと後味悪いので、気をつけた方がいいでしょう。

現実も空想も楽しめる探索フィールド

「リディー&スールのアトリエ~不思議な絵画の錬金術師~」とのタイトル通り、今作では絵画の中に存在する世界を探索できます。

絵画マップ一覧

  • 天海の花園
  • ざわめきの森
  • 氷晶の輝窟
  • アンフェル大瀑布
  • 凍てし時の宮殿で
  • 海底宝物庫
  • エテル=ネピカ
  • 星彩平原
  • 黒の地平線
  • 絶界
  • 無夜の廃都(DLC)
  • 青き感情の園(DLC)

絵画は全10種類(+DX版2種類)。ストーリー進行にあわせて解放され、解放後はいつでも好きなタイミングで探索が可能になります。

現実にない絵画の世界だけあって、その景色はすごく綺麗です。どこまでも美しい花畑に覆われた絵画や、満点の星を見渡せる草原、マグマ轟く火山地帯や氷の宮殿まで…。

どこを向いても書き込みがすごく、色鮮やかで、風や鼓動を感じる風景ばかりです。

歴代アトリエ作品に劣らぬ心地よいBGMもあいまって、「ずっとここでリラックスしていたい」なんて気持ちになります。

出現するモンスターも現実とは似て非なるものが多く、より空想の世界を感じさせてくれるのもいいですね。

 

また、絵画の世界とは別に現実の街の外も探索可能です。

郊外マップ一覧

  • おそば森
  • 新緑のオーダリア
  • グルムアディス大沼林
  • ブライズヴェスト
  • 夜明けの大地
  • モラキス連峰
  • 蓮桜沼(DLC)
  • ヴェントゥス再鉱場(DLC)
  • クラーデル平原(DLC)

全6種類(+DX版3種類)のマップは前作フィリスの世界観に近く、しっかりと起伏のある大地を駆け巡れます。

絵画の世界と違い、こちらはしっかり現実時間が流れているので時間や天候で見せる様相が変わるのも魅力ですね。

個人的一押しは、ストーリー進行で一番最初に訪れるマップ。どんなマップかは是非ご自分の目で確かめてみてください。

システム全体の快適性向上

今作は「アトリエ不思議シリーズ集大成」というだけあり、そのシステムは歴代作品から非常に改良されています。

実際にクリアしてみて、パッと思いつくだけでもこれだけありました。

今作からの改善点

  • LP撤廃
  • レシピノートのヒント改善
  • イベントフラグの可視化
  • 量販店の復活
  • 鍛冶屋(戦闘装備作成)復活
  • 特性マラソンの易化(DLC特典マップ)

先述と重なる部分もありますが、とにかく遊んでいてストレスのないゲームに仕上がっている印象です。

LP撤廃で探索や戦闘の効率化アップ、レシピノートのヒント改善で発想がとても楽に。鍛治屋は24時間いつでも利用できるので、戦闘装備の調合に時間をとられなくなりました。

また、イベントフラグがマップ上に☆や!マークで可視化されることで、無駄にキャラ総当たりで話しかける手間が消失。

やりこみ要素の強い錬金術や採集活動に集中して時間を割けたのも、ストレスなくプレイできた一因でしたね。

 

そして、なにより快適だったのがフィリスで消失した量販店の復活…!

量販店とは?

ゲーム中のあるキャラクターが開くお店で、こちらで一度用意した素材を登録すると日数経過で増やしてもらえます。

増やした素材は、お金があれば何度でも買い取りOK。

特定の品質や特性をもつ素材を簡単に量産できるので、効率よく調合するために欠かせない存在といえるでしょう。

終盤になればなるほど必要な特性は絞られるので、同じ特性をもつ材料を量販店が準備してくれるのは本当にありがたかったです。

 

それぞれは小さな改善かもしれませんが、積み重なることでシステム全体の快適性が向上につながったように感じました。

やりこみの幅がグッと広がった錬金術

今作の錬金術は、ソフィー・フィリスの良い面を残しつつ、新要素でより「やりこみ」できる内容になっています。

今作の「錬金術」

  • 変わらぬパズル方式
  • 熟練度の撤廃
  • 材料1つに複数のパズルピース
  • 発想しやすいレシピノート
  • 特性ゲージの見やすさ向上
  • パズルピースの色を変える活性化アイテム

フィリスで大変だった熟練度システムをなくし、触媒システムは採用。ソフィーから続くパズル方式はそのままに、さらにやりこみ要素が強化されました。

ピース色変更アイテムと埋めたマスの色・数が可視化された特性ゲージのおかげで、同じ材料でも結果にグッと幅が出たんですね。

 

また、今作から「材料1つに付随するパズルピースが複数」になりました。

単純にパズルピースの数が増えたことで初心者でも程々に良いモノが作れて、こだわりたい人は徹底的にほしいモノを追求できます。

 

発想元となるレシピノートは見やすく、発想のヒントもわかりやすいのもゲームを進めやすい一因だと感じました。

成長にあわせてレシピノートを1つずつ解放したソフィーと違い、リディー&スールでは最初から5つのノート全てが調合可能。

初見の「こんなに作れるのか」というワクワク感はやばかったですね。

レシピノートの種類

  • リディー専用
  • スール専用
  • リディー&スール共用
  • 参考書用
  • イベント用

総じて「アトリエ初心者でも経験者でも存分に楽しめるシステムなんだな」とプレイ中にひしひし伝わる仕様でした。

錬金術はアトリエシリーズの要とはいえ、ここまで仕上げてくれるとなんだか嬉しくなっちゃいますね。とことん遊び倒してやりました(笑)

数多の可能性を追及できる前衛・後衛型戦闘システム

探索中、あるいはイベント時に発生する戦闘について、今作はガラッとシステムが変わりました。

今作の戦闘システムの特徴

  • 前衛3名、後衛3名の6名体制
  • アクティブスキル、パッシブスキル、フォロースキルから成る
  • 1キャラ行動ごとに次の行動を選択
  • 前衛と後衛はいつでも交代できる
  • 前衛は敵への直接攻撃が可能
  • 後衛は前衛攻撃に伴うフォロースキルを発動
  • 後衛に特定キャラで「バトルミックス」使用可
  • 後衛に特定キャラで「エクストラミックス」使用可
  • 前衛と後衛の組合せで変わる「コンビネーションアーツ」
  • 双子前衛時に発動する「サポートガード」
  • フィールド効果によるステータス変動

誰を前衛・後衛におくか、またその組合せで戦闘中に起きる行動が無限に変わります。

初期は人数が少ないので基本前衛で叩くしかないのですが、キャラが揃いはじめる後半がすごい。

  • 強敵を倒すにはどのバトルミックスを使うべきか?
  • 発動させたいコンビネーションアーツは?
  • 使いやすく与ダメ―ジの高いフォロースキルはどれ?
  • サポートガードを発動する状況を維持するべきか?
  • 前衛主体か後衛主体か、攻防どちらに比重をおくか?

戦闘を左右する要素の多さ・幅広さが、数多の可能性をうみだしてくれます。

自分が考える理想のパーティーを作るためには、どこを伸ばしていくべきか。それを叶えてくれるだけの幅をもたせた戦闘システム、なんともやりこみがいがありますね!

 

ちなみに、個人的に戦闘をやりこんだ感想としては「後衛のフォロースキルをいかに爆発させるかが肝」でした。

皆さんもプレイ時に是非色々と追及してみてくださいね。

前作プレイでより楽しめるキャラクターとの交流

リディー&スールのアトリエでは、1・2作目のキャラクターも多く登場します。

それぞれ今まで紡いできた物語がどのように形づくのか?今作では、それをしっかり見届けられるストーリーに仕上がっているんです。

固有イベントが発生するキャラクター一覧

  • リディー&スール
  • マティアス
  • フィリス
  • イルメリア
  • ルーシャ
  • パメラ
  • ハゲル
  • コルネリア
  • ロジェ
  • ミレイユ
  • フリッツ&ドロッセル
  • リアーネ

各キャラの固有イベントは結構数が多く、錬金術や戦闘をすると常に何かしら発生していた印象です。

数が多いと内容が薄いのでは?と思いがちですが、そんなこともなく、面白系もシリアス系もしっかり詰まった内容でした。

フィリスのアトリエでは

「イベントフラグがぶつかって、見たいイベントにたどり着けない」

ことがありましたが、今作では一度も遭遇しませんでした。

きちんと調整してもらえたようです。安心してプレイしてくださいね。

これとは別に、キャラクターや街の人の台詞から「あれからどうなって、今どうしているのか」を推測できる人物もいます。

直接出てこないのは残念ですが、見えない部分を想像して楽しむのも一興ですよね。

 

誰のイベントやウワサがどう出てくるか?どこで聞けるか?はネタバレになってしまうので、ここでは割愛します。

しかし、制作陣のキャラクター愛がしかと感じられる内容であったことは自信をもって保証しましょう。1・2作目プレイ済みの私は、エンディングで感極まって泣きました。

本当に、一人残らず魅力あふれる素敵なキャラクターたちです。ありがとうガスト…!

 

不思議シリーズを巡る人物たちの「自分がしたいこと、やるべきこと」の終わりや決着を、是非あなたも見届けてみてください。

リディー&スールのアトリエで気になった4つの点とは

カラフルに彩られた美術館の壁ゲームボリュームも中身も十二分に満足できる今作ですが、プレイ中やクリア後に「ん?」と思う部分もいくつかありました。

今回は1・2作目と違い、アトリエ初心者だから…ではなく、アトリエ経験者だからこそ気になる点が多かった印象です。

 

(ほんの些細な部分ではありますが)1・2作目プレイ済の私が気になった点をいくつかまとめてみました。

新鮮味にかける

アトリエシリーズは、基本以下の繰り返しでゲームを進めることになります。

探索→採取(or戦闘)→錬金術→クエストやストーリー進行→探索…

1・2作目とシステムや効率の違いはあれど、やることは基本変わりません。

2作目のフィリスはオープンワールド風が功を奏しましたが、3作目ともなるとさすがに新鮮味が薄れたように感じました。

 

原因は、今作で行われたシステム全体の徹底した快適性の向上。

著しく効率化されたシステムがルーチンワーク感に拍車をかけ、

「そういえば…ソフィーの頃からずっと同じことをしている…」

と強く感じる一因になったように思います。

どんなゲームでも「作業」になった途端、飽きやすくなってしまうもの。制作側は良かれの気持ちでシステムを調整してくれたことが、裏目に出てしまったのかもしれません。

そのためか、私自身のプレイ時間も前作より少し短めになりました。

 

なお、今作が不思議シリーズ初めてであれば全く問題ないので、気にせず存分にゲームを楽しんでくださいね。

キャラクターごとのエンディングがない

先述のとおり、今作ではストーリー展開の異なるエンディングはあるものの、各キャラ個人ごとのエンディングはありません。

これはソフィーのアトリエも同様ですが、フィリスのアトリエで味を占めた私はキャラ個別エンドを欲する気持ちが強かったんです。そのため、1つの残念点になりました。

 

一応各キャラクターごとにストーリーイベントがあり、不思議シリーズとしての決着はちゃんと見届けられます。

内容も満足度が高いものですし、姉妹との関係もしっかり描かれていて、けしてそこに不満があるわけではないのですが…。

フィリスのように「主人公と仲間が同じ道を選んで進んだ未来」を予測できるようなエンディングも見てみたかったんですよね。

 

今作は主人公が姉妹2人なこともあり、そういうエンディングは話的に難しかったのでしょう。

作中で描かれなかった分(特に気になったリディーとあるキャラの未来)については、脳内補完しておくことにします。残念。

トゥルーエンドの条件が少し厳しい

エンディングについて、もう1点気になること。それは「5つのうちトゥルーエンドの条件だけ厳しくないか?」ということです。

 

他4つのエンディングは最終話から行動すれば十分間に合うんですが、トゥルーエンドだけは初期から行動しておく必要があります。

もし気づかず最終話を迎えてしまった場合、

・初期のセーブデータからやり直す

・クリアデータを引き継いで2周目でがんばる

の二択になるわけです。

 

しかし、先述しましたが今作は2周目への引き継ぎ要素やクリア後特典があまり美味しくありません。

引き継げるのは戦闘装備と所持金のみ。レシピノートやレベルはゼロからやり直しなんです。

この内容だと、正直フィリスのように2周目前提プレイをするゲームではないように思います。それなのに「トゥルーエンドの発生条件、後半に気づいても無理です」となると…。

達成のためのヒントがあるとはいえ、もう少し親切設計でもいいのでは?と感じる出来事でした。

 

幸い、私は運よく初期に気づけたので、無事トゥルーエンドを迎えられました。が、不安な人は初期のセーブデータを消さずにとっておくことをオススメします。

操作キャラを交代できる意味

今作は主人公が双子の姉妹なためか、プレーヤーキャラを自宅兼アトリエで交代できるようになっています。

当初「主人公2人分楽しめるなんてお得!」と思ったのですが…。

操作キャラ交代で変わるもの

  • 操作キャラクター
  • 自宅のBGM
  • アトリエ内キャラクターのセリフ
  • 調合時の表示キャラ

操作キャラの変更で変わる要素は、これだけなんですよね。アトリエから1歩出てしまうと、双子のどちらで行動しても特に変わりありません。

もしかしたら他にもあったかもしれませんが、80時間プレイして気づけなかったのなら、その程度だということに…。

 

正直この要素だけのために逐一操作キャラを変えるのは面倒で、ほぼリディーで操作してクリアに至りました。リディーを選んだ理由はアトリエ内BGMが好みだったからです。

途中、台詞の変化を見たくて数回キャラ変更しましたが、それだけ。あまり操作キャラが変更できる旨味?を感じずに終わってしまいました。

 

どうせなら、せっかく個々のレシピノートがあるので操作キャラ限定でひらめくようにしてもよかったのでは…?と思ったのでした。(それはそれで面倒かもしれませんが笑)

まとめ|リディー&スールのアトリエはこんな人にオススメ

歴史ある絵画を美術館で眺める女性ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

不思議シリーズにとって1つの終着点ともいえる今作品を、80時間たっぷり楽しんだ私の評価はこちらです。

リディー&スールのアトリエはこんなゲーム

  • アトリエシリーズ初心者でも問題なし
  • 前作プレイ済勢が楽しめる要素満点
  • 遊びやすさは不思議シリーズ随一
  • 錬金術と戦闘のやりこみ要素は十二分
  • 美しい風景とBGMに癒されたい人にもオススメ

ソフィー・フィリスと不思議シリーズの軌跡をたどってきた人なら、この作品をプレイして後悔することはまずないでしょう。

もちろん、初めて不思議シリーズにふれる人でも楽しめる内容だと確信しています。

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