賃貸情報サイトなどで気になる物件を絞れたら、次は部屋の中をチェックしていきましょう。
賃貸情報サイトや、不動産仲介業務を取り扱う店舗の窓に貼られている物件情報はよく見かけますよね。
最近はインターネットから写真や室内360°ビューで見られる仕組みもあり、家にいても部屋の様子をある程度確認できちゃいます。
しかし、現地に行かなければわからないこともあります。
居室が写真で見るよりも使いにくそうな形をしていたり、欲しいところにTVアンテナ端子がなかったり…。
収納のサイズ感がわからないと持っていく荷物の量も決められないですよね。
また、敷地の隣に工場やテナントビルが建っていると、南向きでも日当たりを確保できなかったりします。
築古でも構わないと行ったら予想以上に壁に穴があいてて驚いたりもします。
なにより、新築でない限りは前に誰かが住んでいたスペースです。大量にアロマを焚いたり、たばこをガンガン吸う人だと部屋の壁に臭いが残っている可能性もあります。
そこで、現地に直接見にいった時にチェックしたいポイントをまとめました。
下見はとても重要です。この記事の内容を頭にいれていざ現地に向かいましょう。
設備はなにを選べばいいの?|自分が生活するシーンを想像してみよう
室内の設備や仕様は物件によってさまざまです。もちろん風呂・トイレ・キッチンなどの生活に必需ともいえる設備は基本備え付けられていますが、色んな種類があります。
自分の生活をイメージしながら、何が必要で何がなくてもいいのか検討してみましょう。
床(床材)
手間がかからなくて一番数の多いフローリングを選ぶのが無難です。
クッションフロアやカーペットは生活上注意する点が多いですが、家賃や駅近など他の条件が良ければ検討する価値は十分あります。畳を希望する方は条件の優先度を上げて探しましょう。
フローリング
賃貸のほとんどの部屋は、床材に主にフローリングを採用しています。比較的安価な複合(合板)フローリングを採用する物件が多いです。
汚れても掃除が簡単で、手入れも数年は不要です。また、色や柄が豊富で無垢フローリングより安価なため、物件の雰囲気にあわせた部屋づくりが可能になります。
一方で、複合フローリングは無垢フローリングのように調湿作用がなく、何か落として傷つけても無垢フローリングのように補修ができません。うっかり物を落としてへこませると結構ショックです。
また、フローリングは日々の生活によって次第にワックスがはがれて黒ずんでくるので、定期的にワックスがけをする必要があります。
賃貸の場合、日々の生活によるフローリングのワックスはがれは大家負担での補修になります。
最近は通販で簡単にワックスがけの製品が手に入りますが、自分でワックスがけせずに必ず管理会社へ連絡しましょう。
クッションフロア
塩化ビニール樹脂などでできている床材です。
主に1.8mm程度の厚みで、歩くと足裏に柔らかさが伝わってきて心地よいです。防音性が高く、重たい物を落としてもクッション材が音を吸収してくれます。
耐水性にも優れており、ペットと過ごす人にはおすすめです。
一方で、クッション素材は重たい家具や椅子で非常にへこみやすいです。特にキャスター付きの椅子はキャスターが往復した跡がもろに残るので要注意です。
また、ビニール素材は熱に非常に弱いです。うっかり熱々の鍋を置いたり、たばこの火をこぼすことがないよう注意しましょう。
カーペット
カーペットが最初から敷かれている個人住居用賃貸は、とても数が少ないです。賃貸情報10万件のうち、数件あるかないかです(オフィスではよく見かけますが)
防音のためにフローリングの上に隙間なくカーペットを敷き詰めています。キッチンまでひいてあるので調理時に汚さないように対策が必要です。
ゴミや繊維が絡みつきやすく、掃除しづらいです。また、カーペット自体にダニがわきやすいため、防虫対策をしておきましょう。
手入れの大変さからあまり人気がないため、駅近でも家賃が低めに設定されていることが多いです。
畳
井草の香りがここちよい、日本の代表的な床材です。
畳は遮音性・断熱性に優れており、生活環境を整えやすいです。なにより横になってリラックスできる井草の香りが最高ですよね。
物件数はフローリングの1/10程度なので、和室に住みたい!という人は地域を広めにして探した方がいいかもしれません。
生活を心地よくしてくれる畳ですが、扱いには少し手間がかかります。湿気がこもるとダニが発生しやすくなるため、積極的な換気が必要になります。
畳はスリッパで上を歩くと表面の痛みが加速しますし、重たい家具を置くとへこんで跡が残ってしまいます。また、3~4年に一度はメンテナンス(表替えや裏返し)が必要になります。
和室は手間をかけてでもその風情や空間を楽しみたい人におすすめです。
風呂トイレ別
一般的にお風呂のスペースとトイレのスペースが分かれている物件を指します。
分かれ方には次のパターンがあります。
セパレート
1.浴室、洗面台が一緒、トイレは独立したスペース
2.トイレ、洗面台が一緒、浴室は独立したスペース
1つ目はトイレに扉があるのですごく落ち着きます(笑)2軒目に住んだアパートがこのタイプでした。
朝昼は特に不便しませんが、夜はお風呂に入ってから時間の経たない内に洗面台を使おうとすると、足裏が濡れてしまいます。
また、感電防止のため浴室内にコンセントがないため、鏡を見ながら髪を乾かしたい人は居室に姿見を用意して使うのがおすすめです。
このタイプは、脱衣所のない間取りが多いです。
洗濯機置き場の近くや浴室の入り口付近に、他スペースとの仕切りを設けると落ち着いて洗濯や着替えができます。私は長めののれんで目隠ししていました。
2つ目はトイレに扉がなく、洗面台のスペースと一体化しています。
さらに同スペースに洗濯機置き場が一緒になっているパターンもあります。私の住んだマンション(1軒目)がこれでした。
トイレから洗面台のスペースがつながっているので、お掃除がいっぺんにできて楽でしたね。
このタイプの難点は、トイレ・洗面台のスペースに浴室への入り口があると、来客で自分以外の誰かが入浴中はトイレや洗面台に行きにくいことです。
普段は特に不便しませんが、一応トイレと洗面台の間に仕切りを設置していました。
壁を傷つけないタイプのパーテーションに好きな柄の布をかけたり、のれんを垂らすといい感じのインテリアになりますよ。
3点ユニットバス
・浴室、トイレ、洗面台が同じ空間にある
ビジネスホテルなどのお風呂を想像してください。ほぼそのままです。
お風呂をカーテンで仕切り、一歩出たらすぐトイレと洗面台がある構成です。洗面台の大きさはさすがにビジネスホテルほど立派ではありませんが、一昔前と違っておしゃれでゆったりとした造りが多いです。
気になる方は築浅物件を中心に探してみるとよいでしょう。
床は速乾性が高い材質が使われていたり、掃除しやすいように凹凸の少ないデザインにするなどお掃除が楽になる工夫が施されています。
浴室とトイレは毎日掃除が欠かせないので、お手入れが楽になるのは大歓迎ですね。
難点は、湿気がとてもこもりやすいことです。
3点ユニットバスは構造上、窓がありません。髪を乾かすにも化粧をするにもとにかく湿気がすごいです。
ドアを開けたり、足元に扇風機を置いたりして換気を促すのがおすすめです。
また、自分以外の誰かが浴室を使っていてトイレが使えない状況は一応想定しておきましょう。
独立洗面台
洗面台単体で独立しています。
大きな鏡台、横にスタイリング剤などしまえる収納、足元にシャンプーや洗剤の詰替がしまえる収納があり、とても使いやすいです。
洗面台本体に電源がついているので、鏡を見ながらドライヤーで髪を乾かしたり、美容家電が使えます。
化粧・ヘアセットなどする時に大きな鏡面の方が楽なので、特に女性人気が高いです。
その人気の高さゆえに家賃が高くなったり、部屋面積が狭くなりがちな駅近では見つかりにくかったりします。駅徒歩など他条件とのバランスを見ながら探すといいですね。
室内洗濯機置き場
重視する人が多い設備の一つです。私もここは譲れない条件の一つでした。
洗濯機置き場は室内にあるものと思いがちですが、玄関横やベランダにあったりもします。部屋の外にある場合は「室外洗濯機置き場」になりますね。
築古物件に多く、仮にリノベーションしても建物の構造上、室内へ移動できない…なんて事情で室外のままだったりします。
洗濯機は電化製品なので、突風や雨ざらしにあう外にあると寿命が縮まってしまいます。
本体カバーなども売っていますが、万全ではないでしょう。猛暑や真冬の気温差も、電化製品には優しくないですよね。
また、玄関横の場合は回すだけ回して放置してしまうと、洗濯物を盗まれるおそれもあります。ないと思いますが、洗濯機本体を盗まれる可能性もゼロではありません。
室外洗濯機置き場の物件は家賃が安くなる傾向にありますが、個人的に(特に女性には)おすすめしません。
室内洗濯機置き場は排水の関係上、主に洗面所の近くかキッチン横に設置されます。自分の生活を想像しつつ、使いやすい方を選ぶといいでしょう。
浴室乾燥機
あるとすごく便利です(体験談)浴室に乾燥機能がついており、長雨で外に干せない時も真冬に乾ききらない時も大活躍してくれます。
唯一の難点は電気代です。
設備自体の新旧にもよりますが、3時間で約100円かかります。また、物件自体の管理費が高くなる傾向にあるので、自分の予算の範囲と相談するといいでしょう。
本当にあると便利ですよ。一押しです。
追い炊き機能
湯船を一定の温度に保つ機能です。
正直一人暮らしであればいらないかもしれません。お風呂が焚けてすぐ入れば、特に困らないからです。
むしろ、お風呂を沸かしたままうっかり寝落ち→翌朝まで追い炊きし続けたガス代が…となるのはなかなか恐ろしいですね。
長風呂が趣味な人や、入ってから出るまで熱々のお風呂に入りたい人は検討してみてもいいでしょう。
ガスコンロ
物件によって、自分でガスコンロを買って設置するか、備え付けかの2パターンがあります。個人的に、料理を頻繁にするならテーブルタイプがおすすめです。
入居する物件のガスのタイプ・種類を必ず確認しましょう。
ビルトインコンロ
シンク・調理台・コンロ・収納が一体化しているタイプ(システムキッチン)です。
設備ごとの継ぎ目がないため、もしお鍋をふきこぼしてもさっと拭くだけで済みます。普段のお手入れにも手間がかからないので、本当に楽ちんです。
作業スペースの高さが一定で調理もしやすいのもいいですね。
スタイリッシュなデザインが多く、グリルや食器乾燥機がついているタイプもあります。機能の多さに比例して管理費は高くなるので注意しましょう。
設備が台所に組み込まれているため、一部だけ交換・修理できないのが最大の難点です。コンロだけの不具合だとしても、キッチンまるごとの交換もありえます。
システムキッチンの物件を借りていた頃、そのことを知っていたのでガスバーナー本体に穴が開いたときは血の気がひきました。
9年住んでいたので「日々の生活による経年劣化」とみなされましたが、気兼ねせず料理したい私は次の引越先にテーブルタイプを選びました。
テーブルタイプコンロ
自分でガスコンロを購入し、ガスコンロ台に設置するタイプです。
一人暮らし向け物件の場合、基本2口ガスコンロの使用を想定されていません。2口以上を希望する人は、必ずガスコンロ台のサイズを確認しておきましょう。
「2口ガスコンロ可」にチェックを入れた物件であれば安心です。
このタイプは台に乗せたガスコンロを調理台側へぴったりつけると危ないので、どうしても隙間ができます。
切った野菜やこぼした調味料、吹きこぼれたお鍋など日々汚れますので毎日のお掃除は欠かせません。
自分で購入したコンロなので、もし壊れても特に管理会社への連絡はいりません。好きなタイミングで買い替えられます。
吹きこぼれても汚しても、台の方さえ気にしておけばいいので本当に気が楽です。
また、料理はそこまでしないな…という人は1口コンロにしておけば費用も節約できます。
テーブルタイプコンロの物件は、家賃も低めです。ガスコンロ自体は1~2万なので、料理する人なら余裕で元がとれます。おすすめです。
エアコン
冷暖房・除湿や送風ができる空調設備です。
梅雨の除湿、夏の冷房、冬の暖房と1年を通して活躍するエアコンですが、実は設置されていない物件もあります。
ただ設置されていないだけなら自分で購入してつければいい話です。
しかし、設置のための工事を大家さんに断られたり、物件の構造上設置工事ができない場合は設置自体ができません。
ここ数年の猛暑をエアコンなしで乗り切るのは人命にも関わります。
私個人としては、エアコン付物件を強くおすすめします。
最初からエアコンが設置されている物件だと、購入費用(4~8万)や工事代(1~2万)が節約できます。ただし、あまりに古い製品だと電気代がかさんでしまうので注意です。
エアコンの寿命はおよそ10年と言われています。
稼働しない、水漏れがひどい、変なにおいがするなど理由があれば、下見の時点で買い替えを相談しましょう。
特に症状がない場合でも、エアコンの底面には必ず製造年月日が記載されているので寿命までの残り年数を確認しておくといいですね。
そこで残り年数が1~2年であれば、その場で「買い替えする予定はあるか」など聞いておくと安心です。
シューズボックス
玄関脇にある靴をしまうための収納です。部屋の広さや間取りによってシューズボックスがない物件もあります。
収納なので、最初からあった方が間違いなく便利です。
靴だけでなく傘や空気入れを入れられるタイプのシューズボックスもあるので、下見の時に中がどうなってるのか見ておきましょう。
クローゼット
衣類などをしまう収納です。
通常のクローゼットのほかに、面積がより広いウォークインクローゼットがあります。
ウォークインクローゼットは名称通り、人が入って歩ける面積を有する収納です。衣類だけでなく、ヨガマットやゴルフバッグなどかさばる荷物をしまえます。
衣類やそれ以外にも、とにかく荷物の量が多い人はウォークインクローゼット、衣類だけしまえればいい方は検討するのがおすすめです。
実際の生活や家具の配置をイメージしつつ、収納の大きさや数、位置を見て回りましょう。
床暖房
床がぽかぽか暖かくなる設備です。冷え性持ちさんには本当にありがたいですよね。
主に温水式(ガス)と電気式のタイプがあり、賃貸マンションでは主に温水式が採用されます。月々の電気代は3~5,000円前後で、エアコンより安くすみます。
個人的な一押しポイントは、空気が乾燥しにくいことです。
床下からの温熱で温めるので温風のように目が乾いたりもしませず、空気が乾燥しなければ加湿器の使用も抑えられるので、全体の電気代節約にもなりますね。
ただ、床暖房がある物件はかなり数が少ないです。部屋探しで優先順位をあげてしまうと、物件が決まるまでに時間がかかってしまうかもしれません。
オール電化
キッチンや浴室、冷暖房など生活で欠かせない熱源をすべて電気で動かしている仕組みのことです。ガスを使わず電気を使うので、電気代だけかかります。
最近よく耳にするIHクッキングヒーターやエコキュートのことですね。
キッチンで火を使わないので、調理時の安全性が高いです。また、災害時に復旧するのは電気がもっとも早いことから、ライフラインを確保しやすい住居でもあります。
オール電化を採用している賃貸はまだまだ数が少ないですが、気になったら一度見に行ってみるのもいいですね。
ベランダ、バルコニー
屋根があるのがベランダ、ないのがバルコニーです。
建物の造りによって、広さはまちまちです。洗濯物だけでなく、布団がしっかり干せるスペースがあると理想的ですね。
もし高さや奥行きが足りずに布団を干せない場合は、ベランダの外壁に干すこともできますが、落下物防止などの理由から禁止されている物件もあります。下見の時に念のため聞いておきましょう。
深めの屋根があると多少の雨なら洗濯物が濡れずにすみます。また、ベランダのスペースが広いなら、単独の物干し竿を購入しておくと一度に干せる量が増えて便利です。
スペースに余裕があるなら、プランターで野菜を作っても楽しいですよ。
ただし、ベランダは共有部なので、避難経路をふさぐような置き方はNGです。置く時は避難経路を必ず確認しましょう。
ロフト
床と天井の間にさらに床をもうけて、はしごで行き来できるようにしてある造りです。
ロフトの分だけ、同じ面積の他の部屋より自由に使えるスペースが広いです。収納として使えばかなり物が置けますし、寝床として使えば下を広々使えます。
はしごで昇り降りするので、寝ぼけて足を踏み外さないように注意が必要ですが、どう使おうか考えるのもわくわくしますね。
部屋の上部にあるので夏は熱がこもりやすく、天井が近い分上階の足音が強く聞こえるのが難点です。
下見の時に実際に昇ってみて、はしごの位置やロフトの天井の高さなど確認しましょう。
まとめ|自分の目でみて、ほしい設備・なくてもいい設備を判断しよう
物件を下見する時に、気にしておきたい設備・仕様についてまとめました。
私はもう一人暮らしを10年になるので、自分の生活の仕方がある程度固まっています。ほしいイメージがはっきりしていて、設備や仕様の取捨選択にもそこまで迷わないんですね。
でも、一人暮らし初めての人はまだ真っ白の状態です。なにを気にしたらいいのか、どこまで見ておけばいいのか、色々と不安になると思います。
インターネットから得られる情報は本当に豊富で、でも本当に限られています。
直接建物をみて、周りの環境をみて、部屋に入ってみて、窓からの景色をのぞいてみて…その目で得た情報をぜひ大切にしてください。
ここの書いた情報を参考に、ぜひあちこち見て回ることをおすすめします。