ペットとの二人暮らしを決意したら、まず考えるべきは1人と1匹でくらせる住居についてでしょう。
一人暮らし勢に多い賃貸物件には、当然ペット可賃貸も存在します。しかし、賃貸物件全体からみて少数派なペット可物件、疑問や不安がつきものですよね。
そこで、この記事ではペット可賃貸の選び方や飼う前から知っておきたい疑問や打開策について、ご紹介していきます。
・一人暮らしでも気にするべき?ペット可賃貸に関する2つの疑問
・ペット可賃貸の不安を解消!誰でもできる2つの打開策とは
ペット可賃貸を検討している人、いつかペットとの暮らしを実現したい人は是非読んでみてくださいね。
一人暮らしでも気にするべき?ペット可賃貸に関する2つの疑問
実際にペットとの生活を検討したとき、まず気になるのがお金や騒音の問題です。
ペット可賃貸はペット不可賃貸よりお金がかかるものですし、集合住宅ですから周辺住民に迷惑をかけてしまわないかも心配…。
そこで、ペット可賃貸によくある2つの疑問について、まとめてみました。実体験を交えつつ、詳しくお伝えしていきますね。
ペット可賃貸なら内緒で飼っても問題なし?
絶対にダメです。これに関しては、ペット可・不可に関わらず絶対にやってはいけません。
内緒でペットを飼っていけない理由
- 強制退去になる可能性がある
- 損害賠償請求の発生
- 退去後の入居トラブル
ペット不可物件でペットを飼った場合、当然その時点で規約違反になります。強制退去にされても文句はいえませんよね。
また、ペットを飼ったことで生じた原状回復費用は、敷金とは別に損害賠償として請求される可能性があります。
違約金について
契約に違反した場合、損害賠償とは別に違約金が発生することもあります。
契約書に「ペット不可」とあわせて「守らなければ違約金〇円」など定めがあるか、契約時によく確認しましょう。
さらに、ペット不可物件でペットを飼う→退去後にトラブルが発生するケースも考えられます。退去後、その部屋に入居した人がアレルギー持ちだった場合です。
ペットがいた痕跡というのは、クリーニングで容易く残らず除去できるものではありません。壁や床、天井や設備にいたるまでアレルギー成分は残留しています。
なんらかの動物アレルギーを持つ人は当然ペット不可物件だけを探しますから、知らずにそこへ入居してしまったら…。
大家にしてみてもペット不可物件として紹介したはずが、騙されて「嘘をつかされた」形になります。人命にかかわる話、おおごとになるのは目に見えていますね。
一方、ペット可賃貸の場合、必ず契約書に詳細な規約や手続きについて記載されています。
参考までに、私が住んだマンションではこんな感じです。
ペット可賃貸物件でチェックしておきたい規約(一例)
- 飼っていいペットの種類、頭数
- 飼う場合の敷金や償却金など規定
- 飼う場合の事前申告期限
- 償却金の振込額や期限
当然ですが、ペット可賃貸でも契約違反をすれば強制退去はまぬがれません。
仮にあわてて償却金を払うとしても、一度でも契約違反をした住人なんて貸主側は信用できません。すぐ立ち退いてほしいのが本音でしょう。
退去時にいらぬトラブルを招く要因にもなりそうですよね。せっかく飼える物件なんですから、きちんと正規の手続きを踏むことをオススメします。
突然犬や猫を拾ってしまった!そんな時は?
事前申告なしに動物を飼い始めたときは、すぐに大家さんや不動産会社へ連絡しましょう。
私が契約した不動産会社では「猫を拾った!なんて時は、できるだけ早めに連絡してくれればOK」とのことでした。
このあたりは物件にもよりますが、とにかく事実を、誠実に迅速に伝えることが大切ですね。
ペットの騒音はペット可賃貸でも気にするべき?
そんなことはありません。ペット可賃貸物件には、当然ペットを飼わない人、ペットに興味がない人も住んでいます。
そんな人たちにとって、ペットの騒音は思いのほかうるさく感じるものなんです。
ペット騒音の原因あるある
- 長時間の鳴き声
- 走り回る足音
- 高い場所からの着地音 etc
一人暮らしだと、どうしてもペットだけのお留守番時間が長くなりがちですよね。その間、ずっと微動だにせず寝ててくれれば安心ですが、そんなわけにもいきません。
飼い主の目や手の届かないところで、寂しさや遊び心から鳴いたり走りまわってしまうことは容易に想像できます。
実際、私が最初に住んだマンション(RC造)では、夜中に「地震!?」と飛び起きるほどの振動で目を覚ましたことがありました。
不動産会社経由で聞いた原因は、上階のお部屋で夜中に3頭の猫が大運動会していたそうです。猫がとってもとっても好きな私ですが、毎夜起こされるのはさすがに…。
生活時間が違うかもしれないお隣さんや階下の住人とのトラブルをさけるためにも、騒音対策は必須といえるでしょう。
ペット可賃貸の不安を解消!誰でもできる2つの打開策とは
そんなことはありません。ここまで多くのことをお伝えしてきたのは、一人暮らしでペットを飼うことの良い面だけでなく、悪い面も知ってもらうため。
ちゃんと「ペットに対する『家族』としての意識」があれば、十分乗り越えられることばかりです。
ここからは、ペット可賃貸で安心にくらすために誰でも実践可能な2つの打開策についてご紹介していきます。
賃貸でもできるペットの床・壁対策!心配なところは隠しちゃおう
原状回復や騒音の面で心配な壁や床ですが、要は傷つけたり臭いがしみつかないようにすればいいんです。
ペットが触れそうな壁や床は、最初のうちに隠してしまいましょう。
といっても、賃貸物件は借り物の住まい。持ち家であれば防音壁や窓・防音塗料など直接施工もアリですが、こちらはそうもいきません。
そこで、賃貸でもできるペットの床・壁対策方法をまとめてみました。
賃貸でもできるペット対策
- 壁に着脱可能な保護シートを貼る
- 床全体に防音材を敷く
- その上から厚みのあるラグをひく
- トイレ周りには防水ペットシーツを敷く
- ペットの行動スペースは部屋中央に寄せる
着脱可能な防音シートや防振マットは、ホームセンターや通販で購入できます。床に敷く分はそのまま傷防止にもつながるので、丈夫で厚みのあるものを選ぶとよいでしょう。
また、ペットがトイレ以外の場所に用をたしてしまうことを考慮し、防水シートを常に設置しておくと安心です。
ペットの騒音については、ケージや行動スペースの配置でも軽減できます。
物件の構造にもよりますが、薄い壁にペットのスペースを寄せると鳴き声が隣室にダイレクトに響いてしまうんです。
なので、できる限りスペースを壁から離すとよいでしょう。壁とケージの間にベッドや本棚があるだけでも、だいぶ違いますよ。
壁紙を超えて石膏ボードにきつい臭いがしみこんだり、床材が修繕できないほど破損してしまった、など…。
「物件に取り返しのつかない傷を残す」事態は、住み方次第でかなり回避できます。
自分もペットも安心して暮らせるよう、今からできる対策を実践していきましょう。
騒音対策が難しいなら一階や角部屋を選ぶのも手
金銭や住居面で騒音対策が難しい…あるいは騒音対策をしたのに、やっぱり苦情がきてしまう。
そんな時は、階下がない1階や隣室の少ない角部屋を選ぶのも1つの手になります。
1階であれば足音を気にする必要は全くないですから、とにかく気が楽です。その分、お金もかけずにすみますしね。
賃貸は防犯や景観面から1階が不人気な傾向にあるので、他階を選ぶのと同コストでより広い部屋を選択肢にいれることも可能です。
広ければ広いほどペットのスペースも住人の生活も保ちやすく、隣室からの苦情にもつながりにくくできます。角部屋であれば隣室の数も減りますから、尚よいでしょう。
また、少々荒業ですが、線路や国道沿いなど「日中騒音が途絶えにくい立地」を選ぶのもアリですね。外の騒音にペットの鳴き声や足音も紛れやすくなります。
実際、ペット可物件は閑静な住宅街より多少なりとも賑やかな場所に集まる傾向があります。
ペットの騒音が心配な人にオススメ物件まとめ
- 1階
- 角部屋
- 線路沿いや国道沿い
今の生活への影響や負担を減らすためにも「ペットも飼い主も安心してくらせる物件選び」という選択肢を頭にいれておきましょう。
まとめ|正しい知識でペットとの幸せ安心ライフを
この記事では飼わないうちに知っておくべきペット可賃貸の疑問や打開策について、ご紹介しました。
事前に知り、正しく対策すれば、ペット可賃貸やペットとのくらしに極端な不安を感じる必要はありません。
もし、あなたが今ペットとの生活を考えているなら、まずは一息ついてみて。必要な知識を身に着けることから、始めてみてください。
そのために、この記事がお役にたつよう願っています。