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こたつは一人暮らしにいらない?実際に10年使った感想や疑問点をまとめてみた

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肌寒くなってくると、始めたいのが冬支度のあれこれ。特に、長い時間を過ごす自宅の寒さ対策は欠かせないですよね。

日本の冬支度、寒さを耐え忍ぶに適した暖房器具といえば…そう、こたつです。

 

国民にこよなく愛されるこたつですが、一人暮らしにはどうでしょうか。誰しも一度は検討しつつ、疑問や不安は尽きないと思います。

そこで、この記事では私がこたつと10年間暮らした実体験を元に、次の3つについてまとめてみました。

・こたつが実は「一人暮らし向き」な理由

・こたつを使って感じた5つの疑問や不安

・こたつで絶対にしてはいけない2つのこと

この記事を読んで「自分の生活にも合いそうだな」と感じたら、ぜひこたつをお迎えしてみてください。

こたつが実は「一人暮らし向き」な理由

艶やかな色彩のこたつ部屋こたつは一人暮らしの生活に向いているのか?

実際に10年間こたつを使ってみた私の答えは、間違いなく「YES」。

こたつは一人暮らしにありがちな生活上のさまざまな制限をメリットに変え、家で過ごす時間を豊かで魅力的にしてくれたんです。

 

では、具体的にどんなメリットに変えてくれたのか?

こたつが一人暮らしに向いている4つの理由について、詳しくまとめてみました。

電気代がとにかく安い

冬場の電気代って、どうしても高くなりますよね。寒さをしのぐための必要経費とはいえ、できる限りコストを抑えたいのが正直なところ。

他の暖房器具と比べて、こたつの電気代はどれほどなのでしょうか?

代表的な暖房器具3つについて、一人暮らしで使用した場合の電気代を計算してみました。

電気代比較(6畳 1kWhあたりの電力単価27円)
暖房器具名消費電力電気代(1時間)電気代(1ヶ月 1日12時間運転)
こたつ100~200W2.7~5.4円648~1,296円
エアコン550~700W14.9~18.9円3,576円~4,536円
電気ストーブ300~1200W8.1~32.4円1,944円~7,776円

こたつが郡を抜いて安いですね。目標温度の強弱にもよりますが、1ヶ月の電気代が1,000円前後でおさまります。

エアコンや電気ストーブは安くても2,000~3,000円はかかるのに、ここまで差がでる理由とは…?

 

その答えは、暖房器具で最も電気代のかかる「室温を目的の気温まで上げる時間」にあります。

こたつはその内部のみを重点的に温めるため、目的の温度に達してから保温状態にうつるまでが非常に早いんです。

そこまでいけば(意図的に熱を逃がさない限り)こたつ内は温度を保ちやすいため、維持にそれほど電気代がかからないんですね。

 

一方、部屋全体を温めるエアコンは費用面で高くついてしまいます。

室温をあげるまではもちろん、上げた後も外気との差を埋めながら室温を維持するにはかなりの電気代が必要です。

最新機種であれば少し安くなる可能性がありますが、近年の一人暮らし向け賃貸はエアコン付き物件がほとんど。入居時に自分で機種を選べるチャンスは、かなり低いでしょう。

エアコンは、冷房より暖房の方が電気代がかかります。その理由は、外と室内の温度差。

真夏は外が36℃・室温を27℃としてもその差は9℃ほどですが、真冬は外が0~5℃まで下がります。

室温を20℃まであげようとすれば15℃分も頑張らないといけず、その分多く電気代がかかってしまうんですね。

電気ストーブは部屋全体や一部の空間を…というより、局所的に温めることに適しています。足元においたり、背中側においてみたり、といった感じですね。

室温にかかわらず一定の強さで温め続けるので電気代はかなり高額になります。電気代を気にするなら、選択肢から外した方がいいかもしれません。

 

以上のことから、電気代で暖房器具を選ぶならこたつがベスト!ということになります。

一人暮らしの生活費は無駄にできないもの。コストを安く抑えられるのはとても魅力的ですね。

故障に怯えずにすむ

一人暮らしに多い賃貸物件は総じて「個人の意思で勝手に室内の設備に手を付けられない」ものです。

生活上で設備の修理や交換が必要な場合、必ず大家さん(または管理会社)への相談が必要になります。

代表的な暖房器具であるエアコンも、その1つ。ほとんどの賃貸物件で入居時から備え付けられており、使用する際は常に次のような心配事がつきまといます。

備え付けの暖房器具にかかわる心配事

  • 日常のメンテナンスは欠かせない
  • 修理のタイミングを自分で選べない
  • 故障時の修理費用負担

備え付けの設備は大家さんの持ち物ですから、借りている間は故障を防ぐためのメンテナンスが必要です。

こまめな掃除はもちろん、故障を確認したら早急に連絡しなければいけません。「今困っていないから」と自己都合や判断で放置すれば、退去時のトラブルは免れないでしょう。

 

そして、実際に故障が発生した場合、これだけの「やること」が生じます。

  1. 大家さんへ相談
  2. 大家さん経由で手配した業者とスケジュールを調整
  3. 実際に修理にきてもらう
  4. 修理内容・原因に応じて費用負担を判断
  5. 自己負担が発生する場合は支払(または敷金から支払)

故障は発生したらすぐ報告する必要がありますから、こちらの都合で修理を延期することは正直難しいです。否が応でも、対応に時間を裂くことになります。

一度で終わらなかったり、修理部品が足りなかったり、丸ごと交換するケースなど…その期間は1週間~1ヶ月に至ることも。

その間、高額かもしれない費用負担にずっとドキドキ…精神的にも時間的にも結構しんどいんですよね。

業者にも頼らず、自力で修理を試みることは絶対にオススメできません。

自力で何とかしようとして事態を悪化させてしまった場合、修理費用全額負担になる可能性があります。

結局お金も時間も余計にかかりますから「何かあったらすぐ連絡!」が大切ですね。

これらの心配事を抱えて暮らすぐらいなら、自分で暖房器具を用意した方がずっと建設的です。自分で購入した家具なら、どれだけ壊れても自分の都合と判断で対応できますからね。

コストも時間も手間もかからないこたつは、賃貸ライフに特にオススメできる暖房器具なんです。

こたつが賃貸ライフにオススメな理由

  • 掃除が楽
  • 大事に使えば10年は余裕でもつ
  • 価格が1万円前後なので買い替えも検討しやすい
  • ヒーター部分は別売り(4,000円前後)で購入可
  • 素人でも5分で交換できる気楽さ

一人暮らしサイズのこたつは、(ヒーターを含め)1~1.5万円前後のものが多いです。

エアコンや他の暖房器具と比較してもかなり安く、壊れても気軽に買い替えを検討できるのは大きなメリットでしょう。

また、こたつで「故障」する可能性があるのはヒーター部分だけ。こたつを丸ごと買い替える必要はないので、コストもかなり抑えられます。

交換用のヒーターは簡単に入手できますし、交換も素人の私が5分でできる程度のもの。

わざわざ大家さんへ連絡したり、修理業者を呼ぶ手間もないのは金銭面でも時間面でも本当にありがたいです。

こたつは頑丈に作られているので、大切にすれば10年でも20年でも使い続けられます。

「借り物を使う」という緊張感から解放された生活は、なかなかに快適で良いものですよ。

限られたスペースを有効活用できる

一人暮らしの賃貸は1Rや1Kを選ぶ人がほとんどで、広くても1DK…といったところでしょうか。

けして広くなく、収納も限られた部屋で快適に過ごすためには、スペースを有効活用できるモノ選びがとても重要。

生活必需品のテーブルと暖房機能の両方をこなせるこたつは、この点でもオススメなんです。

 

狭い部屋を広く見せるコツは「物は少なく、壁や床がたくさん見えること」。

ローテーブル型が主流で床から約35~40cmの高さにおさまるこたつは、どちらの条件も満たしてくれます。

テーブルと比べて占有する体積が少ないので、立って部屋を見渡すと空間にかなり余裕を感じます。

背の低いこたつは座ると狭そうなイメージがありますが、155cm×普通体型の私が実際に座ってみても特に窮屈さは感じませんでした。

ただ、座椅子に座って食事や作業をすると若干狭いと感じたので、私は付属品の足(5cm程度)を常時つけて使用しています。

5cmも高くなると寝転がってもかなり余裕があるので、快適さを重視するなら最初から付けて使うのがいいかもしれませんね。

 

ヒーターや電気毛布だと足元が狭くなりますし、オフシーズンは収納を圧迫しがち。オールシーズンに渡って使えるこたつなら、冬だけ部屋が狭くなることもありません。

一人暮らしだからこそ、こたつでスペースの有効活用をはかりたいですね。

空気を乾燥させない

とても乾燥しやすい真冬の空気、部屋の湿度対策は必須ですよね。

でも、暖房器具によっては湿度の調整どころか、さらに乾燥を悪化させてしまうことも…。

 

温風を部屋全体に循環させるエアコンは、部屋を温めるのと同時に室内の湿度をかなり下げてしまいます。

エアコンをずっときかせた部屋で、目や喉に痛みを感じたことがある人は多いのではないでしょうか。

室内外の温度差が激しい冬場は1日中つけざるをえないため、一人暮らしの狭い部屋では乾燥がかなり酷くなってしまいます。

そんな部屋では、たとえ加湿器をフル稼働させても焼け石に水。電気代もかかりますし、いつまで経っても潤わない部屋は体にもお財布にも優しくないですよね。

また、乾燥による喉の痛みから風邪を誘発したり、肌トラブルのケア等さらにお金がかかることも十分に考えられるでしょう。

 

お金も体も大事にしたい人は、是非こたつを選んでみてください。

こたつが温めるのはこたつの中のみ。部屋全体の空気を乾燥させてしまうことはありません。

部屋全体は加湿器で、こたつに入る身体はしっかり保湿すれば、乾燥で喉や肌を痛める頻度をかなり低くできます。

最近のこたつは、一定の温度まで上昇するとヒーター部分が自動で切れる機能(自動温度調節器)がついています。

こたつ内の温度が高くなりすぎず、ヒーター部分も熱くなりすぎないため、そもそも肌を傷つけてしまうリスクはかなり低めです。

ただし、長時間の使用はどうしても肌の乾燥につながるもの。こたつに入る前に、あらかじめ馬油など保湿力の高いクリームを塗っておくとよいですね。

過度な空気の乾燥はインフルエンザや肌荒れのほか、火災の原因にもなりえます。

一人暮らしに多い賃貸で火事が起きれば、たとえボヤでも損害賠償など簡単には済まない面倒事の数々が…。

思いもよらぬ事態を避けるためにも、こたつでリスクを減らしておくことは大切ですね。

こたつは自分の生活に合っている?5つの疑問や不安点

こたつから顔をのぞかせる猫一人暮らしの制限ある生活でも大活躍なこたつですが、実際に使ってみよう!と思ってもなかなかふんぎりがつかないもの。

こたつはメインテーブルと暖房器具を兼ねる家具ですから、そんな簡単に決められる買い物ではないですよね。

特に、今まで一度も使ったことがない人は様々な疑問や不安をお持ちだと思います。

 

そこで、こたつに関わる5つの疑問や不安点について、こんな面から書き出してみました。

・実際にどう感じたか?

・問題はないか?

・あったとして、生活の中で解決できたか?

自分の生活にこたつは合っているか?その疑問や不安を、いっしょに解消していきましょう。

こたつは部屋全体を暖めないけど辛くない?

こたつって部屋全体を温められないけど、部屋が寒いと生活しづらくない?

答えは「正直、困ることは一度もなかった」です。

1Kや1DKで実際に暮らしてみると、室内をうろうろする時間って思った以上に短いんですよね。

トイレや着替えに何時間もかかりませんし、台所にいる時間も長くて1度に30分程度。

すると、自宅で過ごす時間のほとんどは居間で過ごすことになります。居間にはこたつのほかに、兼寝室としてベッドを置く人も多いでしょう。

冬用の室内着にこたつにベッドがあれば、一人暮らしで寒さに不便を感じることはないわけです。

「室温を少しでも上げたい!」人は、スチーム式の加湿器を選びましょう。加湿で発生する湯気が、湿度も室温も適度に上昇させてくれますよ。

洗濯は大変?収納も圧迫しそう?

こたつの掛け布団や敷布団って、洗濯や収納が大変では?

これも、苦労や大変さを感じることは特にありませんでした。

こたつ布団購入時に、次の2点を重視したことが日常の負担軽減につながったようです。

  • 洗濯機で洗濯可能(ウォッシャブル)なタイプを選ぶ
  • 省スペースや薄掛けタイプを選ぶ

昔ながらの厚掛けこたつ布団は分厚く重いものが多く、洗濯以前に持ち運ぶにも一苦労。大きさも、一人暮らしサイズにあったものはあまり見かけません。

また、洗濯機で洗濯できないので専門のクリーニングに出したり、収納を圧迫し気味で…ちょっと大変ですよね。

 

最近は、日常使いや収納を考慮した「自宅で洗濯可能」な「薄掛け・省スペースタイプ」のこたつ布団が多く販売されています。

一人暮らしのこたつは75~90cm×75~90cmサイズが多く、それに合うこたつ布団はこんな感じになります。

敷布団・掛け布団:185~190cm×185~230cm

中掛け布団:敷き布団・掛け布団と同じor少し小さめ

このタイプのこたつ布団は一枚一枚が軽く、洗濯機で洗濯可能な素材が多いのが特徴です。

女性でも楽に運べて、一人暮らしに多い6~8kgの洗濯機に余裕ではいります。洗濯機にはいれば、あとは普段のお洗濯と同じように洗濯すればOK。

布団3枚同時には洗えませんが、シーズンオフに合わせて掛け布団から順番に洗えばいいので春先の気温乱高下にもちょうど良く…。

また、ここまでの基準で選んだこたつ布団は、敷・掛け・中布団全部合わせてもシングルベッドの下に余裕で収納できます。

 

洗濯がいつでも自宅で簡単にできて、収納も圧迫しない。

こたつ布団が生活の重荷に感じる要素は、かなり減ってきているんですね。

掃除って結構手間?

こたつって、掃除が大変そう!

ヒーターや布団がある分、こたつは普通のテーブルより若干重たいです。掃除もせず放っておけば、当然汚れも溜まります。

布団がゴミやホコリを掴んでしまうので、掃除が大変なイメージはありますが…。

 

これも、実際に暮らしてみると特に問題は感じませんでした。想像していたより、ずっと簡単・お手軽に掃除できたんです。

こたつと暮らしながら、私が定期的に行っていた掃除はこれだけ。

  1. 最初に布団を全部めくって固定
  2. 部屋の風通しをよくして、こたつ内を換気
  3. こたつの位置をずらしながら、敷布団全体に掃除機
  4. 同時にコロコロをかける
  5. 布団を元に戻し、天板と脚を拭き掃除して完了

これだけでも、十分に衛生面を保てます。こたつだけのために、何か特別な掃除をする必要は全くありませんでした。

 

先述のとおり、一人暮らし向けの洗えるこたつ布団はとても軽いです。全てめくったとしても、過度に疲れることはありません。

掛け布団・中掛け布団は、天板と土台の間にはさむとしっかり固定されます。

その際、布団の間に溜まりがちな細かいホコリやゴミを払って落とすとよいでしょう。

その後は、髪の毛や食べカスが非常に溜まりやすい敷布団を、掃除機とコロコロでしっかり掃除。

何年もこたつの掃除をしていますが、「こたつだけ」特別大変ということは何もありません。

過度な疲れや面倒な手間もないですから、安心してこたつをお迎えしてください。

オフシーズンはどうするの?

冬以外の季節はどうしてるの?生活の邪魔にならない?

こたつは布団を外せば、基本的に普通のテーブルと同じように使えます。シーズンごとに机まるごと入れ替える必要はありません。

布団がない時に天板を固定するネジ付きの商品がほとんどなので、使用中に天板があちこち動く心配もないんです。

 

また、見た目もオシャレなこたつが多く、布団がない状態だとこたつだとわからない商品もかなり増えています。

来客時に「夏なのにこたつ!?」とぎょっとさせる心配はまずありません(笑)

どうしてもヒーター部分が気になる人は、フラットタイプのヒーターがついているものを選んでみてください。

冬のイメージが非常に強いこたつですが、基本「1年を通して使える」認識で問題ないでしょう。

全人類共通!?こたつ最大の問題はどう解決する?

こたつがあるだけで、生活が怠惰になりそうで怖いんだけど…

これは、こたつ最大の不安点といっても過言ではないでしょう。

こたつ最大の難点は「ぬくもりが心地よすぎて、出られなくなること」。

その心地よさにとらわれて動けず、規則的な生活ができなくなるのでは?部屋の清潔さを保てなくなり、うっかりゴミ屋敷にしてしまったら…。

不安になる気持ちはすごくわかります。残念ですが、この点については当人の意思の強さを信じるしかありません。

必要最低限の生活すら保てないほど自制心に自信がない方は「こたつを使わない」選択肢も視野にはいるでしょう。

 

でも、まだ起きていない未来を心配して、魅惑のこたつ暮らしを諦めるというのも…ちょっともったいないですよね。

こたつの魅力に負けずに生活の質を保ちたい私は、普段の生活でこんな工夫をしています。

  • どんなモノも必ず元の場所に戻す
  • こたつから手の届く範囲に置くものは最低限
  • 1日1回30分必ず全身ストレッチ

とにかく、こたつから出る理由を意識してつくること!

生活に必要な水分や食料は離れた台所に置くなど、こたつから出ないといけない場所まで遠のけておきましょう。間違っても、半径1m以内に並べてはいけませんよ(笑)

 

また、冬の寒さやこたつの魅力から起きがちな運動不足を意識して解消する習慣づけも大切です。

賃貸では騒音の心配から室内の運動がしづらいので、ベッド上や空きスペースでストレッチがオススメ。全身をくまなく伸ばし、ほぐすことで、血行改善にもつながりますよ。

こたつで絶対にしてはいけない2つのこと

こたつで眠る黒まめ柴犬多くの魅力と現代に寄り添った高い機能性で、こたつは私たちの生活を支えてくれます。

しかし、どんなに良質なものでも使い方を誤れば、思いもよらない結果をうむものです。最悪、命を落とすことも…。

 

ここからは、こたつを扱う上で絶対にしてはいけない2つのことについてお伝えしていきます。

こたつで「洗濯物を乾かしてはいけない」

1つ目は「こたつで洗濯物を乾かしてはいけない」です。

 

先述しましたが、こたつはサーモスタットという自動温度調節器によって、こたつ内の温度を維持しています。

張りあわせた2枚の金属板(バイメタル)が内部の温度で膨張して湾曲したり、冷えて戻ることで発熱がオンオフされるんですね。

 

こたつ内に洗濯物があると、内部の温度上昇と並行して洗濯物から水分が蒸発します。すると、その水分が金属板の膨張や収縮を邪魔してしまうんです。

本来の動きができなくなったサーモスタットは適切なタイミングで発熱を止めることができず、内部の温度はどんどん上昇…。

こたつ内の洗濯物も熱を帯びていき、乾燥した衣類から発火する可能性が非常に高くなるんです。

一度種火ができてしまえば、周りにあるのは掛布団に敷き布団。燃え広がるには、十分すぎる燃料ですね。

 

また、たくさんの洗濯物を乾かしたいからと、こたつの中に積み上げればヒーターと洗濯物が自然に近くなります。

洗濯物がヒーターにかなり近い、あるいは直接接触していれば、これも火災の原因に。

こたつ火災の原因は、洗濯物だけではありません。以下の点にも、普段から十分に注意しておきましょう。

  • 座椅子で押し込んだ掛け布団がヒーターに接触し、発火
  • 電源コードがなんらかの理由で断線し、ショートして発火
  • ヒーターの保護カバーがヒーターに接触し、発火
  • ヒーターに溜まったほこりが高温になり、発火

恐ろしいのは、こたつによる火災は短時間でも十分起きうるということ。早いと10分程度で発火することもあるようです。

 

こたつは内部に燃焼物さえなければ、長時間の使用でも火災はかなり起きにくくなっています。

ですが、使用する以上は「発熱している暖房器具である」という認識を常にもっておきたいですね。

こたつで「眠ってはいけない」

2つ目は「こたつに入ったまま、眠ってはいけない」です。

こちらは心当たりのある方、かなり多いのではないでしょうか。私も、見事にその一人でした。

 

冷えた体をじんわり温めてくれるこたつで眠るのは、すごく気持ちいいですよね。しかし、こたつで眠っている身体では、本人の気づかない間にこんな事が起きています。

こたつで眠ると起きてしまう3つのこと

  • こたつの熱による発汗が長時間続き、脱水症状に
  • 脱水症状から血液中の水分が減少、血栓ができやすくなる
  • 血栓により血管がつまることで脳梗塞や心筋梗塞に

脳梗塞や心筋梗塞は高齢者に多いイメージですが、こたつでの居眠りが原因の場合は年齢関係なく起こりうるそうです。

実際、私もうっかり数時間うたた寝して起きたら喉はカラカラ、汗が冷えて上半身だけすごく寒い、なんてことがありました。

あれは、けして軽く見てはいけない状況だったんですね…反省です。

 

ほかにも、

  • 体内の温度が適切に下がらず、睡眠の質が低下
  • 必要以上の発汗が冷えや乾燥を呼び、風邪の原因に
  • 熱源に長時間肌を近づけすぎて低温やけどに

など、こたつで居眠りすることによる身体への影響はかなり大きいものになっています。

 

これらの症状を防ぐためには、とにかく「こたつで居眠りしないこと」が大切。さらに、次の行動を実践して身体を適切な状態に保ちましょう。

  • こまめに水分補給をする
  • 1~2時間に一度はストレッチや屈伸運動
  • どうしても眠りそうな時はコンセントタイマーを活用

コンセントタイマーは通電のオン/オフを時間で制御できる、とっても便利なツールです。

使い方はコンセントタイマーをコンセントに直接差し、通電したい時間を設定。あとは、タイマー経由でこたつの電源ケーブルをつなげば完了です。

タイマーに設定した時間になると通電を自動で遮断、強制的にこたつの電源を落としてくれます。

これがあれば、たとえ寝落ちしても電源が切れたときに必ず目が覚めるでしょう。かなり寒いはずですからね。

こたつにいたままタイマーをいじれると意味がないので、あらかじめ遠くのコンセントから電源をとるとよいでしょう(笑)

 

常にタイマーのセットを習慣づければ、外出時の消し忘れにも一役買ってくれますよ。

まとめ|こたつが向いているのはこんな人

こたつとみかんで幸せ読書タイムこたつは一人暮らしに必要なのか?

私が10年間こたつと暮らしてみた結果、是非こたつをお迎えしてほしい!と強く感じたのは、こんな人です。

こたつが向いている人

  • 一人暮らしの人
  • 賃貸住宅に住んでいる人
  • 電気代が気になる人
  • 空気の乾燥に弱い人
  • 限られたスペースを広く感じたい人
  • 洗濯物をこたつにいれない人

上記のどれか1つでも当てはまるなら、こたつを生活にとりいれる価値は十分にあるでしょう。

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この記事を読んで疑問や不安を解決できたら、是非一度検討してみてください。

こたつライフ、いいですよ。ぜひ、お試しあれ。