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【大学生×一人暮らし】ペットを飼う前に絶対知っておくべき3つの注意点を徹底解説

「大学生活にも一人暮らしにも慣れてきたし、そろそろペットを飼いたいな」

自分1人で何かと決められない実家と違い、一人暮らしでは全決定権があなたにあります。何を買うも、どう過ごすも、誰と暮らすも、もちろんペットを飼うのも、あなたの自由

でも、ちょっと待ってください。その命=新たな家族を受け入れる準備は万全ですか?

この記事では、一人暮らしの大学生や新社会人がペットを飼う前に絶対知っておいてほしい3つの注意点について解説していきます。

・一人暮らしの大学生や社会人がペットを飼う前に知るべき3つの注意点

・ペットのために飼い主ができるたった1つの行動とは

一人暮らしで初めてペットを飼おうと考えている大学生や社会人の方、知らずに後悔する前に是非一度読んでみてくださいね。

一人暮らしの大学生や社会人がペットを飼う前に知るべき3つの注意点

ピンク色の背景に並ぶかわいい子犬たちファミリー層や高齢夫婦など、ペットを迎える家族形態は実にさまざまです。

どんな家族形態でも、ちゃんと面倒をみるなら関係ないでしょ?

自然とこう考えがちですが、実は「一人暮らしでペットを飼う」のは他の家族形態と少々事情が異なります。

一人暮らしだからこそ飼う前に知っておきたい注意点は、次の3つ。

  1. お金について
  2. 住居について
  3. 生活時間について

「考えもしなかった…」と、取り返しのつかないトラブルにつながる前に一緒にみていきましょう。

お金について

一人暮らしでは全ての生活費を自分の収入でまかなう人がほとんどです。そこには思わぬ高額出費や将来のための貯金も、もちろん含まれます。

当然ですが、ペットを飼うのはお金がかかるもの。それは、その命の限りずっと続きます。

そのお金、どんな時でも、いくらであっても、支障なく自力で払い続けることができますか?

注意点①:ペットを飼うことで生じる全ての費用を問題なく払い続けられるか

一人暮らしを始めて間もない大学生や社会人は、お金に余裕のない人が多いです。

学校でも職場でも新しく付き合いができると、自然と出費も増えますよね。地域によっては、免許の取得代や車の購入・維持費用がかかる人もいるでしょう。

大学生のバイト代や新社会人の給料が潤沢であれば良いですが、現実はそうも行かず…。

 

そんな中、ペットにかかる全ての費用を確実に払うことはできますか?人間と違い、ペットには「市販薬や自宅療養でやり過ごす」なんて選択肢はありません。

食事やトイレ、定期健診にかかるお金はあらかじめ想定できますが、事故や病気で発生する高額な治療費はどうでしょう。

日本獣医師会が平成27年度に行った「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査」によると、猫にかかる月あたりの動物病院の費用は、1家庭で平均6,991円(年間で約8万4,000円)ですが、いざ病院に行くと、人間よりも医療費が高額になることがほとんどです。たとえば、子猫によくあるお腹を壊す症状でも、診察と薬の処方で1万円を越える動物病院もありますし、ガンなどの大きな病気で手術になる場合は、30万円前後かかることもあります。

出典:SBIいきいき小短のペット保険

共働きの多いファミリー層や貯蓄の見込める高齢夫婦と違い、収入も貯金も心もとない一人暮らしの大学生や新社会人。

ペットとの「当たり前」が叶わず、無責任にもペットを手放してしまう人がいるのも少なからぬ現実なんです。

 

もちろん最悪の事態を回避するために、事前に対策しておくことは可能でしょう。

ペットのお金問題で今からできること

  • ペット保険に加入しておく
  • 治療費が安い動物病院を探しておく
  • 自分でペット専用貯金を積み立てる

自分の生活とペットの健康を守るには、まずお金が必要です。ペットを飼う前に、その現実をきちんと受け止めておくことが大切ですね。

住居について

よほどの資産家でもない限り、大学生や新社会人の一人暮らしでは賃貸物件を利用する人が多いでしょう。

もちろん賃貸でもペットとのくらしは実現可能です。しかし、一人暮らしの住居でペットと過ごすのは、広々とした実家と同じようにはいきません。

注意点②:ペットがくらす環境を自分の住居に問題なく維持できるのか

持ち家と違い、借り物である賃貸物件でペットを飼うにはクリアしなければいけない条件がいくつかあります。

賃貸でペットを飼うために必要な条件

  • 契約書に『ペット可』の記載があること
  • 敷金償却など通常よりコスト増
  • 一人暮らし向け賃貸の狭さ対策は必須

当然ですが、大前提としてペット可物件を借りるor現時点で住んでいなければいけません。

この点については可・不可にかかわらず、必ず契約書に記載があるので確認してみてくださいね。

ほとんどのペット可の賃貸物件では、償却分として敷金が上積みされます。

実際に私が住んだマンションの契約書にも「ペット入居時に家賃1か月分償却」と記載がありました。

ペット飼育に伴う敷金(償却金)は、家賃1~3か月分で設定する物件が多いです。

賃貸物件の材質や築年数にもよるので、物件探しの際にいろいろ見てみるとよいでしょう。

敷金償却の規定は「ペットを飼うことで、飼わない時より退去時の原状回復費用が多くかかる傾向にある」ために設けられています。

どれだけ躾をしても、猫の爪とぎや犬が壁をかじることを100%防ぐのは難しいもの。その防止に設置した保護シートを退去時に撤去したら壁紙まで剥がれた!なんてことも…。

最悪のパターンとして、償却金を超えた原状回復費用の支払も考慮しておく必要があるでしょう。

 

そして、なにより悩ましいのが一人暮らし向け賃貸あるある「部屋の狭さ」。

一人暮らしに多い1R~1Kの間取りでは、人間に必要な家具・家電を置いただけでもかなり狭く感じます。そこに「ペット用スペース」を確保するのは、地味に大変なんです。

ただ単純にスペースがあればいいわけでもなく、そのペットにあった空間を用意してあげないといけませんからね。

一人暮らしでペットを飼うなら、ペットのためのスペースを最優先に確保する覚悟が必要なことも頭にいれておくのが良さそうです。

生活時間について

一人暮らしの生活は、常になにかと時間が足りないものです。特に大学生や新社会人は、やっと慣れてきた生活リズムを保つので精一杯なことも多いですよね。

そんな生活に、新しい命が加わるとどうでしょう。最初こそ楽しさや嬉しさが勝つかもしれませんが、次第にこんな現実に気づきはじめます。

注意点③:自分とペット両方の生活時間を健やかに保つ余裕があるか

大学でも職場でも新しい環境というものは、想像以上に負担が大きいものです。

新しい環境があなたに与える負担

  • 学業や仕事に関する知識の吸収
  • 取引先や同僚との交流
  • 顧客への対応
  • 資格試験など自主勉強 etc

日々を乗り切ることに慣れるまでは、帰宅後家事1つできずに寝てしまう…のも、仕方のないことですよね。そんな折、自宅に「癒し」を求めるのは自然な心理なのでしょう。

 

しかし、自分の世話も満足にできない人がペットの世話を十分にできるものでしょうか。

どれだけ自分がしんどくても食事やトイレの世話は欠かせませんし、適度に遊んであげることも必要です。もちろん、健康を保つための定期検診や都度の通院も。

「ただ癒しを求めただけなのに、自然と増えた「やること」が自分を追い詰めていった。ペットの面倒どころか自分の生活すらまともに維持できなくなり、結果としてペットを手放すしかなくなった…。」

悲しいですが、このような話はけして少なくないんです。

ペットを飼うということは、その命も生もあずかるということ。ペットにも飼い主にも幸せな時間を築くためにも、飼うタイミングの熟考は必要不可欠ですね。

ペットのために飼い主ができるたった1つの行動とは

飼い主の女性と大型犬の後ろ姿一人暮らしでペットを飼うとき、もっとも困る状況とはなんでしょうか。

色々な答えがあると思いますが、私は「飼い主が何かしらの理由でペットの面倒をみれなくなったとき」だと考えています。

 

事故で怪我をして入院、急病や治療で入院…あまり考えたくはないですが、飼い主が死んでしまったとき。

当然ですが、ペットが急に自分で自分の面倒をみれるようにはなりません。世話をする人がいなければ衛生面や食事面があっという間に悪化し、望ましくない結果を招くでしょう。

そうならないよう、ペットとの生活が始まったら「緊急時や不在時にペットを守れる環境づくり」の実践をオススメします。

飼い主不在時にペットを守るためにできること

  • 緊急時の預け先・連絡先リストをつくる
  • エサなど普段の生活に関する情報をまとめる
  • 毎日使うペット用品のストック(1か月分)
  • 使い慣れた移動用キャリーを用意する
  • 普段通う動物病院の情報や通院記録をまとめる etc

第一に、自分の代わりに面倒をみてくれる人が必要です。里親募集などでも見かける「後見人」ですね。

実家や友人などペットに理解のある人に頼れるよう、事前に有事の対応をお願いしておきましょう。短期であれば、ペットホテルの活用も選択肢の1つです。

その際に「食べなれたエサ」や「普段どう過ごしているか」、「持病で通院や配慮は必要か」など詳しい情報も必要になります。ノートなどにまとめておくと伝えやすいですね。

また、しばらく買い足せなくても大丈夫なように普段からエサやトイレ用ペットシーツなど多めにストックしておくと安心でしょう。

 

ペットが生きるために頼れるのは、飼い主のあなただけ。何事もないのが一番ですが、何かあったときのことは必ず考えておきたいところです。

まとめ|今知ることがペットとあなたの幸せにつながる

夕焼けをバックに散歩をする女性と犬一人暮らしの大学生や新社会人がペットを飼う前に知っておくべき注意点や疑問について、ご紹介しました。

本記事の内容をまとめると、こんな感じです。

一人暮らしでペットを飼いたいと思ったら

  • お金や住居の問題に向き合おう
  • 人間ではない生き物の生活時間を知ろう
  • 自分もペットも幸せになれる環境を目指そう

100%は無理でも、今知っておくことで取り返しのつかない未来を回避できるかもしれません。この記事が、あなたとペットの未来を守る一助となれば幸いです。